2010年 6月 22日 (火)

       

■ 若手作家4人展 木田武さん、佐々木雅俊さん、栗谷川玲さん、福島幸二さん

     
  木田武さんの作品  
 
木田武さんの作品
 
  イラストレーターや絵本作家を夢見る盛岡市近郊在住の20代から40代の作家4人による「Afternoon Art・4人展」が29日まで、紅茶の店しゅん=同市中ノ橋通1丁目3の15=で開かれている。計24点が並ぶ。

  木田武さんは、ペンで「人間に近い生体」を風刺画タッチで描き出している。人の顔をした煙を吐く喫煙者、水玉の傘に黄色のスーツのサラリーマン。シュールでこびない。「中年の今、ビールをちびりちびりと飲みながら、紙にペンを走らせている」とあいさつ。飾らない人間性が、垣間見られる。

     
  佐々木雅敏さんの作品  
 
佐々木雅敏さんの作品
 
  佐々木雅敏さんは、深海の底にあるような色合い。ただ単に濃いのではなく、深くて澄み渡っている。「ささやき」は、2本の茎から一つの花が咲く。花びらに包まれて、銀色と金色のフクロウが寄り添う。「今日、ボクの絵に出合ってくれてありがとう」という言葉がくすぐったい。

     
  栗谷川玲さんの作品  
 
栗谷川玲さんの作品
 
  栗谷川玲さんの「息樹」は、1本の大木がてっぺんからつま先まで描かれている。NPO団体の活動で、森の先生を務める祖父に向けた絵という。「この絵を印刷したTシャツを贈ったら、とても喜んでくれた。祖母も着てくれ、2人並んだら、まるで24時間テレビのようでした」と笑顔をみせる。

福島幸二さんは、約8年前から「空の物語」というテーマで描いている。空と天体、大地とそこに根付くバオバブの木。命のサイクルがある。

「ある日、そこら辺にある既存のものを描くことに、疑問を感じ始めた。あきらめて描き続けるのならば、いっそのことやめてしまおうかとも」。そんな時、手を差し伸べたのは、久しぶりに眺めた岩手の夜空だったという。「こんなにも、きれいだったとは」。岩手の星明りは格別という。

     
  福島幸二さんの作品  
 
福島幸二さんの作品
 
  「これまで出来上がった作品は、手放したくないとかたくなに思っていたけれど、それではだめ。手元にある以上、自己満足な世界。誰かに見初められて、喜んでもらえることが、絵の本望であり、作り手の願い。そういう意味で、今回みんな値段表を付けている」と福島さん。志は高く腰は低く、前進中。

  入場無料。午前11時から午後8時まで。水曜定休。問い合わせは、福島さん(電話090-7523-6675)まで。


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