2010年 6月 24日 (木)

       

■ 〈お父さん絵本です〉314 岩橋淳 パパがサーカスに行っちゃった

     
   
     
  父の日。おっと、わたくし今年は忘れておりました。

  就園就学児がいる家庭では、授業の一環として絵なり作文なり、少なくとも何らかの話題に触れる機会があるので、むしろこどもたちの方が覚えていてくれるようですが、さて、そんなことお構いなし、毎日が「自主的父の日」、つまりマイペースのお父さんだと…?

  「すっごいことが、おこったぞ! わっからないだろうなー」と、早朝、家族の安眠を破り、シャンデリアにぶら下がって登場の、見るからにラテン系のパパ。街にサーカスがやってくるというのを知って大興奮です。冷ややかに見守るこどもたちを尻目にひとしきり絶叫し、キッチンで曲芸を披露し、働き手のママ(パパはどうやら「主夫」らしい)の帰宅を待ちかねてなかば無理矢理に家族を連れ出して、会場へGO!

  ガラガラの客席、ケータイで仕事の打ち合わせに忙しいママ。パパの話ほど盛り上がらないショー。…そう、パパの話すサーカスの方が、こどもたちにはずっと楽しそうに聞こえたようです。そして終演、何事かをママと言い争って(ママが一方的に怒っている)いたかと思うと、パパはそのまま、サーカスと旅に出てしまった!!

  パパの消息は? 家族の将来は? 読者の心配をヨソに驚くほど楽天的に展開する、ノンストップ・コメディー絵本。結末? もちろん、ハッピーエンドです、たぶん。

  今週の絵本】パパがサーカスと行っちゃった』E・キャロット/文、R・モエダン 久山太市/訳、評論社/刊、1470円(2000年)。

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