2010年 6月 28日 (月)

       

■ 〈トシコズ・ドリーム〉76 照井顕 スイング・ジャーナル誌休刊

 47年(僕が生まれた年)に創刊されたジャズ関係の一番手「月刊スイング・ジャーナル」誌が、10年7月号を持って、63年間の歴史に幕を下ろした。

  毎年、年末に増刊される「ジャズ読本」の09年版が未発行であったことや、ジャズ・ディスク大賞の授賞式を兼ねた新春パーティーなどもとりやめたことから、業界でSJ危機説が取りざたされてはいたが、寂しい。

  SJ誌は東北地方からは唯一「開運橋のジョニー」のライブ・コンサート情報を毎月掲載してくれて、この数年間は特に、僕の名前、私の名前も、全国誌に載っていると、ジョニーに出演しているミュージシャンたちから、うれしがられていた。

  それはそうと、我らがピアニスト・穐吉敏子さんは56年に渡米し、初帰国となった61年、同誌10月号にニューヨークのホットニュースとして、ソニー・ロリンズの世紀の新コンボについて特別寄稿。次号からは「秋吉敏子のニューヨーク通信」として定着し、トランペットのマイルス・デイビス、サックスのジョン・コルトレーン、ピアノのセロニアス・モンク、ベースのチャールス・ミンガス、ドラムのアート・ブレィキー等のほか、ニューヨークで感じた人種差別問題にまで及ぶ連載を、次の63年早春の帰国時まで約2年間行っていた。

  SJ関係の賞では、第1回南里賞(75年)、ジャズ・ディスク大賞・銀賞(76年/81年)、金賞(77年)等を受賞。最近作では日本ジャズ賞・特別賞(07年)に輝いた。同誌選定ゴールドディスクにも彼女の作品が何枚も選ばれてはいるが、07年・特別賞のCDは、歴代の世界ジャズアルバムのなかでも、特に優れた傑作中の傑作として、ゴールド・オブ・ゴールド(100選)に入った。

  SJ誌の最後の編集長となった三森隆文氏は、かつての編集長で同名の故・大熊隆文氏時代の入社だったというが、大熊氏時代の連載記事「日本ジャズ風土記」(第7回)で、編集長自らが僕の店「ジョニー」を取材してくれたことがありました。拝。
  (開運橋のジョニー店主)

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