2010年 7月 3日 (土)

       

■ 残り任期8カ月なれど激戦 盛岡県議補選が告示

     
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 県議会盛岡選挙区補欠選挙(欠員2)は2日、告示された。届け出順に無所属の元盛岡市議福井誠司氏(51)、民主党の県連U45青年局副局長高橋但馬氏(34)、同党の連合岩手会長代行軽石義則氏(49)、自民党のスキー&スポーツコーディネーター村里洋子氏(54)、地域政党いわての党青年・女性局長吉田敬子氏(32)が立候補。5新人による熱い舌戦の火ぶたが切られた。今回は短期決戦の混戦模様で、11日の投票までの運動量や有権者への露出度が選勢を左右しそうだ。来春の本選へ、現職県議も含めて影響を与えるのは必至だ。

 告示日の朝は久しぶりの晴れ。各陣営は盛岡市内丸の県合同庁舎で県選管に立候補を届け出。午前8時以降、事務所などで出陣式。選車の到着を待って事務所前などで各候補が第一声を上げ、玉山区を含む広い市内へ遊説に出発した。

  福井氏は、内丸の櫻山神社で神事、盛岡城跡公園の亀が池前で第一声。後援会を基盤に無所属として国民不在の中央政党政治から脱却し住民主体の自治を掲げた。本県で年間1万人の人口減少問題を訴え、地場産業振興などで「人が集まる岩手」創造を主張。来春まで残任期は高校生の就職率向上へ雇用対策を約束した。初日は遊説のほか玉山区で個人演説会を開いた。

  高橋氏は、公設秘書として仕えた選対本部長の階猛総務大臣政務官を筆頭に党国会議員、県議、市議ら重厚な顔ぶれをそろえ初陣を迎えた。菜園の事務所で仏事を営んだあと、事務所前で第一声。地元繋中心の後援会、支持者らに「地域主権を実現する必要がある」「階衆議院の下で蓄えた力を今度は達増県政のために使う」と訴えた。初日28回の街頭演説を展開した。

  軽石氏は、神明町の事務所で神事を行い、紺屋町の東北電力前で第一声。出身の連合岩手など労働団体、後継指名を受けた吉田洋治県議の地盤が基礎の後援会、党県連国会議員と県議団、党籍を持つ達増知事ら固い布陣で出陣。「県民一人ひとりが格差がなく安心、安全、安定を実感できる社会をつくりたい」と決意を語った。2日間かけて市内の南北方面を遊説する予定。

  村里氏は、中央通の事務所で神事を行い、事務所前交差点の第一声で出陣を飾った。「台所にいるわたしたちから岩手を変えるため県政の場に」などと訴えた。増田元知事の満喜夫人が後援会顧問として駆け付けるなど夫・敏彰氏とともに築いた県内外の幅広い人脈で議席を狙う。旧市街地住民や人脈を生かした後援会、党県連、参院選の選挙区・比例候補が連動する。

  吉田氏は、津志田中央の事務所で神事、隣接地で第一声を上げた。「議会という場があらゆる民意を反映する場所なら、わたしと同じ世代の議員がいてもおかしくない」と訴えた。中央政党と一線を画す党初の公認候補として党県議5人が全面支援し、地元都南地区中心の後援会と結束。陣営は地域課題を解決する結党の理念に基づき、県政に新風を吹き込む戦いに挑む。

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  【解説】補選は昨年の衆院選と、今回の参院選で現職県議2人が辞職したことに伴い行われるイレギュラーな選挙。来年4月の本選を見据えていた陣営も急きょ出馬に動いた。

  候補者5人はいずれも各分野で活躍し、アピール度も抜群だ。

  他方、争点や政策の違いは有権者に見えにくく、それ以前に参院選と候補者の混同や認知度の低さが否めない。当選ラインが高いと予想される中、本選以上の得票の上乗せが当選には不可欠だ。

  初日は候補者を乗せた選車以外にも政党や確認団体の車両を駆使して街頭でPRを展開する陣営も。選挙戦終盤には総決起大会や大個人演説会を開くなどし、有権者の訴えへボルテージを上げる。

  いずれにしても新人としての知名度不足を補うため、今後の運動量や知名度アップの戦術が議席奪取へ大きな鍵を握る。

(大崎真士)

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