2010年 7月 6日 (火)

       

■ 参院選は終盤へ 「政権過半数」が焦点に

 参院選は11日の投開票に向け、終盤に入る。岩手選挙区(改選数1)では自民新人の元県議高橋雪文氏(40)、民主現職の主浜了氏(60)=国民新党推薦、社民新人の党県幹事長伊沢昌弘氏(63)、共産新人の党県書記長瀬川貞清氏(60)の4人が広い県土を駆け回っている。昨年夏の政権交代後の政権に対する評価の問われる今参院選。争点には鳩山前政権の退陣を招いた普天間基地問題や政治とカネに加え、消費税率引き上げが急浮上したが、一方通行気味で活発な政策論議には至っていない。民主党の単独過半数をめぐる「政治的争点」に政策争点が包み込まれかねない状況だ。

  ■高橋雪文氏

  高橋氏は盛岡市議、県議として知名度のある盛岡市とその周辺、鈴木俊一県連会長が支部長の衆院岩手2区に比重を置いた遊説活動を序盤から中盤にかけて展開し、浸透と自民支持層の回帰などを図ってきた。終盤は4区を重視し3区を含めて攻め入り、民主党支持の厚い地盤の掘り返しを図る。党執行部や著名議員が岩手入りして援護。6日には大島理森幹事長が来県し、県連支部代表者でてこ入れを図る。

  高橋氏は「政治とカネの問題の表舞台だからこそ、岩手県民でけじめを付けなければならない」と力説、この問題への関心を呼び覚ます。4日の個人演説会では「これから県南に行って小沢王国、小沢元幹事長の地盤に乗り込む。このままの民主党政権でいいのか、政治とカネの問題を黙って見過ごすのか、岩手県民としてやらなければならない」と力を込めた。

  ■主浜了氏

  主浜氏は昨年12月からの事前運動を含め、県内周りは7巡目に入っている。小沢氏と比例候補を除く党国会議員や県議21人らを中心に各後援会などが県内各地で支持拡大を図ってきた。党大物の選挙応援のない自前の戦いだが、4日に私的日程とはいえ小沢氏が郷里に入ったことで、有権者へのアピール効果があり、陣営にはプラス作用となった。終盤は街頭演説の回数を増やして無党派層などへの浸透を図る。

  主浜氏は5分程度の街頭演説では政策課題へ深く言及することは少なく「参議院を安定させ国政を安定させる。その結果、国民生活が安定する」と政治的意義を強調する。消費税には昨年の総選挙で4年間は上げないと約束したと主張しており、小沢氏の菅首相とは異なる消費税をめぐる発言を「頼もしい。その方向に行くべきだ」と歓迎している。

  ■伊沢昌弘氏

  伊沢氏は党や支持団体などによる総合選対の下、各地域組織が稼働し、出馬決定の出遅れの挽回(ばんかい)を図ってきた。公示後の遊説は2巡目に入り、過去の国政選挙で培った知名度を生かし党の政策を訴える。初日の又市征治副党首に続き福島瑞穂党首も序盤に県内入り。さらに幹部の来県も予定される。比例候補とも連動し、党の議席拡大を図る。

  連立政権離脱の引き金となった米軍普天間基地の移設問題。擁立時は最大の争点として党是を強くアピールする戦略だったが、降ってわいた消費税問題に反対の立場を鮮明にし、争点の2本柱とする。伊沢氏は街頭演説で製作した消費税の旗を傍らに、旧社会党時代に小川仁一氏が1987年の参院補選で売上税反対で当選し岩手ショックと言われた戦いを持ち出すことも。税率引き上げ論が連立離脱後だったことから、党の存在意義を打ち出す。

  ■瀬川貞清氏

  瀬川氏は党や後援会、支持団体の地域組織に支えられて、公示後の遊説が2巡目に入っている。今選挙を来春の統一選と一体との戦いと位置付け、公認決定した県議選や市議選の立候補予定者、現役地方議員らがフル稼働。6日に志位和夫委員長が正午ごろ、盛岡の県庁前で演説。勢いを増して終盤につなげ、重点地域の北上川流域を往復して瀬川氏と比例区での支持拡大を図る。

  瀬川氏は公示後の演説で「今度の選挙の争点は何と言っても消費税の増税を許すかどうか。まったくの生活破壊税だ」として「党の国会議員が増えることは増税を食い止める確かな力になる。消費税増税許すなの願いを瀬川貞清、共産党へ」と訴える。暮らしと経済、普天間基地問題と併せ、争点化に力を入れている。

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