2010年 7月 13日 (火)

       

■ 〈参院選〉民主現職の工藤代表が落選 県連に衝撃走る

     
  当選の見込みがなくなり、あいさつ後に同党の国会議員、県議と握手してねぎらう工藤堅太郎氏(手前右)  
 
当選の見込みがなくなり、あいさつ後に同党の国会議員、県議と握手してねぎらう工藤堅太郎氏(手前右)
 
  11日投票の参院選比例区で工藤堅太郎氏(67)が落選し、民主党県連関係者らに衝撃が走った。12日午前4時すぎ、工藤氏や他の国会議員が去ったあとの事務所に残っていた畑浩治衆院議員。昨年の衆院選において岩手2区で悲願の議席を得た。その県内選挙に総帥として当たったのが県連代表の工藤氏。恩返しをする番と、工藤氏の選対本部長を務め奮闘した。しかし、民主王国岩手にも代表が落選する落とし穴があった。畑氏は「ショックだ」と受け止める。

  岩手選挙区で主浜了氏(60)が11日午後8時の開票開始と同時に当確。6年前の初陣より得票を上積みし、次点の自民候補との得票差も広げた。同日選の県議盛岡補選も2人のうち1人がトップ当選、1人は落選したものの「善戦した」(佐々木順一幹事長)。工藤代表の当選で締めくくる腹積もりだった。

  工藤氏は6年前、比例で14万票余りを獲得。このうち県内では9万2546票を獲得した。県連は工藤氏の今回の選挙に当たり14万票では厳しいとみて「20万票ぐらいを目指す運動ということでかなり力を入れてやっていた」(階猛衆院議員)。

  代表が候補者のため、県連選対本部長代行を務めた階氏。工藤氏の第一声では最大のライバルは選挙制度だと訴えた。工藤氏の名前を書いてもらわなければ本人の得票や当選につながらないことを、総力を挙げてアピールしてきた。しかも主浜氏と工藤氏との「連動した運動量は3年前、6年前に比較してものすごく多い」(佐々木幹事長)。にもかかわらず主浜氏が票を上積みした半面、工藤氏は県内だけで逆に4万票弱を減らした原因は何かと、県連の関係者の多くが首をかしげる。

  工藤氏本人も12日にあいさつを終えて事務所を去る際、前回の半分に満たない6万票台に「結果的に予想外だったものだから、えっというような気持ち」と正直な思いを口にした。手応えを感じていた選挙だっただけに落胆のほどは大きかった。「いろいろあると思うが、最大の原因はぼくの力不足になると思う」としか答えようがなかった。

  当選した主浜氏は「残念な結果だ。工藤先生は一生懸命頑張ったと思うので工藤先生の責任だけではない。別の要素もあるのではないかと思う」と、自身の当選を素直に喜べない複雑な思いにかられている。

  畑氏も「意外な結果というか、原因がよく分からない。それにしても減らしすぎた。知名度の点でも前回以上に知られていると思う。県内の連動も手応えとしてはうまくいったと思っていた」と不可解な気持ちを抱えている。

  階氏は12日の記者会見で「半分以上(票を)減らしているのが衝撃的だった。主浜さんが前回より増やしているので、工藤さんもある程度いい線に行くだろうと思っていたが、このギャップにわれわれも悩んでいるところ、理解を超えているところがある。前回よりも伸びるはずだと思っていたので、われわれの想定が完全に外れた」と解せない結果に戸惑いも覚えている。そのため参院選と県議補選を合わせた総体的な結果について「あまり負けたという感じはしない」という思いが強い。

  佐々木幹事長は「現象面では民主党の比例候補で現職はほとんど減票だ。連動が結果として票につながらなかったが、どこに敗因があるのか、今の段階では判然としない。徹底分析の時間を確保したい」と話す。

  工藤氏が代表辞任の意向を示した。執行部責任を問われ、佐々木幹事長は「代表補佐が幹事長の仕事。選挙で代表を補佐しきれなかったことは重く受け止めている。敗因を分析した上で適切な時期に適切な処理、対応をしたい。県連組織の中で協議して結論を出す」と話している。

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