2010年 7月 21日 (水)

       

■ 〈過ぎ去りし日〜北上山地の写真帳〉12 老夫 横澤隆雄

     
   
     
  自分が写真を撮るとき、一番撮りたいと思うのは人間の顔です。当たり前な話ですが人間の顔は二つと同じものがありませんし、同じ人の顔でも「喜怒哀楽」によっていろいろと表情が変わり、同じ人の顔を何度写真に撮っても二枚と同じ写真にはなりません。

  たくさんの顔の中で自分が一番魅かれるのは、かわいらしい子どもの顔と長い年月を生き抜いてきたお年寄りの顔です。中でも皺(しわ)が深く刻み込まれたお年寄りの顔には特に惹(ひ)かれます。

  今の時代いくらお年寄りと言っても身なりのきちんとした方々が多いことはもちろんで、髪もひげもきれいに整えられている方々がほとんどですが、まれに自然体というか髪もひげも伸び放題の人を見かけることがあります。そんな顔にはすごい魅力を感じ、どうしても写真を撮らせてもらいたくなります。

  断られることを覚悟の上で声をかけてみると、その風貌(ふうぼう)からは想像がつかないほど優しい人で、好きなだけ写真を撮らせてもらうことができたりします。
(紫波町在住)

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