盛岡タイムス Web News 2010年 10月 29日 (金)

       

■ 県内「民力」10年で低下 盛岡も矢巾も紫波も

 岩手経済研究所(永野勝美理事長)は2010年「岩手県民力」調査結果をまとめた。民力指数は盛岡市が他市町村を大きく引き離して1位を維持したが、10年前の調査に比べ1・0ポイント低下し242・8となった。滝沢村は30・7と10年前に比べ4・0ポイント上昇した。

  民力は、生産、消費、文化など国民あるいは県民が持つエネルギーを指数として総合的にとらえ、都道府県単位や市町村単位で表したもの。同研究所では県内34市町村の持っているエネルギーを基本指数、産業活動指数、消費指数、文化・構成指数の4つに分類して指数化し、各市町村の相対的な位置づけを明らかにした。26の指数を用いている。同研究所では2年おきに調査している。

  総合化した民力指数の上位は盛岡市242・8、奥州市91・1、一関市87・1などで3位までの順位は10年前と同じだった。9・3ポイント上昇した北上市が4位となり、0・3ポイント低下の花巻市と逆転した。滝沢村は10位から7位に上がった。

  上昇率で見ると、1位は北上市で、2位は金ケ崎町の6・5ポイント、3位は滝沢村の4・0ポイント。逆に低下したのは一関市3・3ポイント、釜石市2・8ポイント、宮古市1・9ポイントの順。

  市町村規模の大小による影響を除いた1人当たり民力水準では、1位は金ケ崎町の161・5、2位は西和賀町の114・0、3位は北上市の112・1、4位は盛岡市の108・8などの順。

  10年前との比較では、上昇幅の大きかったのが金ケ崎町の44・7ポイント上昇、大槌町と久慈市の7・3ポイント上昇。一方、普代村は17・4ポイント低下し、矢巾町も8・0ポイント低下、野田村5・8ポイント、盛岡市5・6ポイント、紫波町5・4ポイントと続く。

  同研究所では、10年前と比較して人口、市町村内純生産額が減少するなど、絶対値としての民力が縮小していると指摘。しかし、今年末の東北新幹線全線開業、来年の平泉の世界遺産登録再挑戦、12年のJRの岩手デスティネーションキャンペーン実施などの県勢伸長のチャンスを着実にとらえ、質量ともに充実した岩手県を目指していくことが何よりも大事としている。結果の詳報は同研究所機関誌「岩手経済研究」11月号の臨時増刊として29日に発行予定。

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