盛岡タイムス Web News 2010年 11月 7日 (日)

       

■ 全国町並みゼミ分科会 8コースに分かれ歴史的景観味わう

     
   盛岡城跡公園周辺や中津川右岸ビクトリアロードなどを回る全国町並みゼミの参加者  
   盛岡城跡公園周辺や中津川右岸ビクトリアロードなどを回る全国町並みゼミの参加者  
  第33回全国町並みゼミ盛岡大会(同実行委員会、全国町並み保存連盟の共催)の2日目は6日、盛岡市内で現地見学会が行われた。参加者は城下町風情の残る鉈屋町かいわい、北山寺院群のほか、中津川や盛岡城跡公園、旧盛岡銀行や覆馬場(練兵場)など近代化遺産に足を運んだ。保存活用や次世代への継承など歴史を生かしたまちづくりについて県内外の参加者が討議した。

 同日は8分科会ごとに参加者が見学コースをめぐった。進行役とパネリストたち、各コースを希望した参加者がガイドの解説を聞いた。自然や歴史的まち並み景観の残る市内の名所を散策した。

  第7分科会「城下町の川まちづくり」には約50人が参加。櫻山神社、盛岡城跡公園、中津川右岸ビクトリアロード、来年7月開館予定のもりおか歴史文化館、中の橋を渡って深沢紅子野の花美術館、岩手銀行中ノ橋支店(旧盛岡銀行)、ござ九などを回った。

  盛岡城跡公園ではまさに色づき始めた紅葉を見ながら本丸、芝生広場を散策。参加者からは「電気ケーブルを1本でも撤去するべき」と残念がる声も。

  広場から鶴ケ池を渡ってすぐの芝生公園前にある宮沢賢治の「岩手公園」の詩碑では、後半の一節に「川に銀行木のみどりまちはしづかにたそがれる」ことも紹介された。中津川のサケそ上の話では、日本初の人工授精を成功させた新潟県からの参加者と話を弾ませる場面もあった。

  盛岡市の中心市街地は中津川に架かる中の橋で結ばれた大通、肴町により形成された、中心市街地の空洞化とそれに対する取り組みが紹介された。大正時代までは両岸とも裏口の機能を果たしていた。昭和に入り橋ができ、櫻山神社周辺に飲食街ができ、中心市街地が形成されていった。

  東京・東洋大でフランス語を教えるブランシャー・ニコラさん(38)は「れんがの銀行(岩銀中ノ橋支店)は隣の高層階の建物に圧倒されている。欧州は歴史的建築物に配慮する。色彩や看板の大きさなどが自由な分、統一感がない。よくいえば活気があり、悪く言うと落ち着きがない」と古里の欧州と比較していた。

  コース最初には桜山参道地区の商店街も訪れた一行。当初20人の予定だった参加者数は2・5倍に膨らんだ。新沼正博市都市整備部長や同部公園みどり課職員、県の平井節生県土整備部長や県議も参加していた。

  討議進行役の全国町並み保存連盟理事長の前野まさる東京芸大名誉教授は盛岡城跡公園と内丸緑地を見ながら「街、商店街に緑を飾る方法を考えた方がよい。植木鉢・棚があると非常によくなる。歩く人にもなじむし、ご近所の関係もうまくつくれる」と語った。

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