盛岡タイムス Web News 2010年 11月 19日 (金)

       

■ 特定立地誘導審で計画了承 ケーズデンキ盛岡南の出店

 県の特定大規模集客施設立地誘導審議会(会長・高橋宏一岩手大教授)が18日、盛岡市大通1丁目のリリオで開かれ、同市三本柳に出店を計画しているケーズデンキ盛岡南店の新設届け出について県が意見を聞いた。審議会は有識者7人で構成。県の特定大規模集客施設立地誘導条例に基づき、床面積6千平方b以上の大規模集客施設を対象に、新設の妥当性について審議する。08年の施行以来、県内では2例目、盛岡広域の施設を対象にしては初めて開かれた。審議会は新設については計画を認め、周辺交通などに関する意見を付帯することを申し合わせた。

  ケーズデンキ盛岡南店は旧サティ跡地に床面積約1万1千平方b、店舗面積約7800平方bで、来年の1月着工、9月開店を予定している。

  設置者の仙台市のデンコードーからは7月に県への届け出があり、縦覧を経て8月に周辺住民への説明会を行い、反対などはなかった。9月までに盛岡市など関係市町村の意見提出期間を終え、審議会を開いた。都市計画や消費者の動向、周辺への影響などを総合的に勘案し、新設の妥当性について有識者の意見を聞いた。計画が認められたことから県は設置者に通告し、工事着手制限を解除する。

  審議会では県商工労働観光部から設置者を通じた計画概要などの説明があった。設置者は「計画施設近隣には既存の施設ケーズデンキ盛岡南店が営業しているが、店舗面積が狭く商品の品ぞろえも少ない状態」と、現店舗を移転拡張する考えを示した。盛岡・花巻間が大型家電量販店の空白区であることも出店の理由にしている。商圏は約5`半径が想定されている。

  浅井敏博委員(不動産鑑定士)は「6千平方bは県の特定大規模集客施設の枠組みでの規範だろうが、(出されている計画は)1万平方b以上で倍近くなる。自分のところの物販がプラスになるほか、地域に貢献できるだろうか」。北原啓司委員(弘前大教授)は「1万平方bを超すことに関しては市場の論理で止められない。むしろ1万平方bでなくても景観や駐車場の問題では意見を言うべき」などと発言した。

  小山田サナエ委員(一級建築士)は「家電量販店だから中心市街地に影響がないのではなく、中心街に家電量販店がないので郊外に買い物に行かざるを得ない。周りの買い物も引っ張られるのではないか」などと述べた。

  高橋会長は「意見なしとするが、地域貢献を含めて懸念される交通の状況を含めてきちんとやるよう意見を付与したい」とまとめた。

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