盛岡タイムス Web News 2010年 11月 24日 (水)

       

■ 危険個所を優先して安全対策 岩手国道事務所が対象絞り込み

     
  事故危険区間候補の1つ国道4号の東北道盛岡南インター入り口の津志田交差点(岩手河川国道事務所交通対策課撮影)。直轄国道中、05〜08年の4年間に最多の死傷事故35件が起きている  
 
事故危険区間候補の1つ国道4号の東北道盛岡南インター入り口の津志田交差点(岩手河川国道事務所交通対策課撮影)。直轄国道中、05〜08年の4年間に最多の死傷事故35件が起きている
 
  国土交通省岩手河川国道事務所は今年度から、県内直轄国道の延長約544`について、優先区間(事故危険区間)を選定して交通安全対策に取り組んでいく。既に事故危険区間163区間を抽出。うち盛岡広域圏内が約80カ所と半数を占め、盛岡市は約60カ所ある。今月中に区間を絞り込み、12月中に優先50区間程度を決定予定。

  同事務所によると、県内では年間4千件以上の交通死傷事故が発生している。都道府県別では人口1万人当たり死傷者数が2番目に少ないが、死者数だと23番目になる。

  4号、46号など直轄国道は106号など県管理国道や県道、市町村道を含む総延長の2%に対し、事故件数が08年で県全体の21%を占める。県道以上の走行台`で見ると29%で、これに対する事故件数は37%と多い。

  ほかに▽全死者の6割以上が高齢者▽全国平均2倍の無理な追い越しなどによる正面衝突死傷事故▽直轄国道のうち死傷事故率の高い12%の区間で死傷事故が半数集中-などが特徴的だ。

  同事務所では、本省の方針を基に、限られた予算内で効果的に対策を講じられる個所を選定し絞り込む。「計画段階評価」を新たに導入し、効果を発現できるマネジメントサイクルを活用した。

  優先区間決定のため同事務所と県担当者、警察による県道路交通環境安全推進連絡会議(今日出人同事務所長、8人)を10月25日に盛岡市内で開催。アドバイザーの学識者、運送運輸、交通安全、障害者の各団体関係者らから意見聴取した。

  この中で事故危険区間の抽出結果とその考え方が示された。抽出方法と内訳は過去の事故データに基づくもの111区間と、地元や道路利用者から指摘された潜在的な危険のある52区間。

  絞り込みについては▽死傷事故率と重大事故率の高い区間▽県、市町村の計画との整合面で必要性が高い区間▽地元ニーズ、重大・死傷事故の発生可能性の高い区間▽交通弱者の安全性確保で重要性が高い区間-の観点を踏まえていく。

  絞り込み後、予算要求をし、来年度以降事業化が図られる見通し。

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