盛岡タイムス Web News 2011年 1月 29日 (土)

       

■ IGR受難続く 雪で保有車両6割に不具合

     
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  雪害でダイヤが乱れがちになったIGRいわて銀河鉄道(盛岡駅)
 
  豪雪のためIGRいわて銀河鉄道で運休が相次いでいる。同社のまとめによると、24日から27日までの延べで上り4本、下り10本が運休や区間運休し、延べで約2100人の足に影響が出た。原因は雪害による車両の不具合。同社保有の7編成14両のうち4編成8両に支障が出た。車齢がJR時代から通算すると約15年に達し、経年による劣化も考えられるという。IGRは29日、上下各1本を運休して車両点検する。今シーズンは受難の年だ。

 盛岡駅で28日、IGRに乗り込んだ盛岡市の48歳の主婦は、「通勤に使っているわけではないが、駅に来て動かないとか分かるのは困る。雪や風のときは覚悟して来るようにしている」と話していた。

  一連の支障が最初に発生したのは24日午後6時24分。二戸駅と一戸駅の間で八戸発盛岡行きの上り列車で、運転士に異常を知らせるランプが点灯したが、走行に影響があるような支障は認められなかった。点検後は減速して盛岡まで走行し、調査のため車庫入れした。点検と除雪を念入りに行っているが、低温も影響して現場は苦労している。

  IGRによると昨年12月31日から1日にかけての暴風雪で、滝沢駅、奥中山高原駅、二戸駅に停車していた車両が雪に埋もれて野ざらしになった影響が出てきたという。不具合を起こした4編成のうち3編成が野ざらしで雪まみれになっていた。その後は走行中に線路上に積もった雪を列車が舞い上げ、車両床下の電子機器のボックスに付着。氷が溶けて電子機器の絶縁不良が発生し、安全回路の作動で一時的に運転できない状態が多発した。

  同社の齋藤努企画広報担当は「年末年始にかけてあまりに雪が多く、ホームの高さまで埋もれてしまうようなところもあった。除雪では倒木が電線に引っかからないように、見つけるたびに撤去しなければならない。気温が高くなると氷が溶けて中に水がたまるところが出てくることが考えられる」と話す。

  29日は午後1時10分盛岡発八戸行きの下り列車と、同3時7分八戸発盛岡行きの上り列車を運休するほか、当分の間、午前6時33分金田一温泉発北上行き上り列車と、午後8時15分盛岡発八戸行き下り列車を4両編成から2両編成に減らす。

  齋藤担当は、「車両もJRのころから15年たっている。予備の1編成を充てても4編成に支障が出るとダイヤ通り動かせない」と話し、数日にわたる混乱を陳謝していた。

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