盛岡タイムス Web News 2011年 7月 6日 (水)

       

■ 復興相に平野氏 被災地の事情に精通 本県選出大臣は2002年以来

     
  復興相に就任した平野氏(副大臣として菅首相とともに訪れた釜石市で。6月11日)  
 
復興相に就任した平野氏(副大臣として菅首相とともに訪れた釜石市で。6月11日。復興釜石新聞提供)
 
  松本龍氏が辞任した復興担当大臣の後任として5日、復興対策本部の発足で復興担当の副大臣を務めていた平野達男参院議員(57)が昇格して就任した。平野氏は参院岩手選挙区選出の2期目。東日本大震災津波発生後、内閣府副大臣として生活支援を担当していた。岩手選出国会議員の大臣就任は2002年の第1次小泉改造内閣で鈴木俊一元衆院議員が環境大臣に就任して以来。

  放言による復興担当大臣の就任早々の辞任に、菅首相への辞任圧力が高まっている。平野大臣は退陣を迫られている菅内閣の中で、被災地が望む一刻も早い復興に向け、政治による停滞が許されない状況での就任。被災地の実情をよく知る立場にあり、遅れを解消する対応が求められる。

  達増知事は後任人事が決まる前の会見で「復興大臣を誰にするかという問題ではなく、どの総理の下で復興態勢をつくっていくかが問われている」と菅内閣の早期退陣を唱えた。

  平野氏が就任の見通しとなったあと、報道陣の要請に対し「菅首相がまず行うべきは、松本復興相の任命についての菅首相自身の責任を明確にすることであると考える。今回の不始末については、一閣僚の更迭にとどまらず、内閣全体として責任を取るのが筋ではないか」とコメントを出した。平野氏の就任に直接の言及はなかった。

  民主党県連の佐々木順一幹事長は「復興大臣の辞任は人心を失っている菅政権が機能不全に陥っていることに起因している。民主党を含め国政が真正面から復旧・復興に対処するため、県連としては全国会議員が現政権の即時退陣を求めてきたことから平野副大臣の大臣の受諾はこの方針に沿うものではない。国政は与野党の垣根を越えて挙国一致体制で国難といわれる大災害に対する道を一刻も早く築くべき」と、松本氏の大臣辞任と新人事に対するコメントを出した。

  平野氏は北上市出身。水沢高校卒、東京大学農学部卒業後、1977年に農水省入省。01年3月に農水省を退職。同年7月の参院選岩手選挙区に旧自由党から出馬し初当選。07年参院選で民主党公認で再選。昨年9月に内閣府副大臣(国家戦略等担当)就任。被災者生活支援対策に震災後から継続して当たってきた。

  ■谷藤盛岡市長の談話

  盛岡市の谷藤裕明市長は「就任決定の報道に接し、心よりお祝いを申し上げる。県民・市民とともに大変うれしく思っている。平野氏は被災地の実情を熟知していることから、被災地の方々の気持ちに寄り添って、実効性のある復旧・復興をスピード感を持って推進していただけるものと、大いに期待している」との談話を発表した。


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