盛岡タイムス Web News 2011年 7月 15日 (金)

       

■ 〈潮風宅配便〜三陸の津波被災現地から〉56 草野悟 小さな力一歩ずつ 宮古の山根商店

     
   
     
  6月23日から東京の池袋で、岩手デスティネーションキャンペーンのPRで、岩手県の復興商品販売会を行いました。岩手銀行も担当さんが商談会をセッティングし頑張っていました。

  とにかく、ありがたいことに全国から岩手県を応援しようと、フェアのお誘いがたくさんきています。売れ行きがよく品薄になるところも多いと聞きます。ありがたいですね。

  でも実際に被害にあった沿岸部の小さな事業者さんは、実はまだまだ復活できていません。工場の立地場所や工具、機材の手当てなど資金不足、海産物の材料不足、気持ち不足など難題、課題は山積みです。本来ならそういう小さな生産者を応援してほしいのですが。

  久しぶりに「山根商店」のお母さん(社長)にお会いしました。池袋の販売会にようやく出てきました。小さな冷ケースに一生懸命作った商品を並べていました。被害を免れたほんの少しの材料でせっせと作ってきました。

  「塩加減こそ私の命」とお母さん。商品一つ一つにプライドを持って取り組んできました。でもパッケージや説明書きなどノウハウが少なく、大手さんよりどうしても目立ちません。それでも一生懸命立ち止まってくれたお客さんに気持ちをたくさん込めて説明しています。手前のお客さんは、「それじゃあ、この塩ウニくださいな」とお買い上げくださいました。

  浜の女性は強いんですよ。もうすぐ山根商店のお母さんにも笑顔が戻ってきます。本当の意味での沿岸の復興商品は、これからが本番なのです。皆さんもぜひ応援してください。
(岩手県中核観光コーディネーター)

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