盛岡タイムス Web News 2011年 7月 26日 (火)

       

■ 〈イタリアンチロルの昼下がり〉及川彩子 127 イタリアのエコ事情

     
   
     
  ごみの分別収集やエコに関して、ヨーロッパでも遅れ気味だったイタリアですが、ここ数年で様変わりしました。エコの先進国ドイツを見習ってか、街角のごみ回収コーナーでも、紙類・ビン類・プラスチック・その他、と分類が始まったのです。

  また、新築の家の屋根にもソーラーパネルがちらほら。実施支援を行う市は、半額補助政策まで打ち出しました。

  そんな昨今「捨てるには惜しい古着、靴、鞄などを発展途上国に贈ろう」と、新たに衣類回収ボックス〔写真〕が、町のガソリンスタンドの一角に設置されたのです。「これは便利」とわが家でも活用し始めました。

  おしゃれな黄色の回収ボックスは、人口1万人余りのアジアゴ市内だけでも、すでに5カ所。一度入れたら取り出せないように工夫され、中をのぞき見ることもできませんが、発展途上国の役に立つという満足感が、市民の人気を呼んでいるのです。

  イタリアでは、古着を近所の友人に譲ったり、着回しするのは当たり前。多少の汚れなど気にしません。十数年前、初めて長女を出産した時など、知り合って間もないママさん仲間から、どっさりダンボール箱でお下がりが届き、驚かされたことがありました。以来、何着譲り受けたことか。

  また、たばこや飲料水等の自動販売機のないこの国の路上に、最近、2種類の自動販売機がお目見えしました。瓶持参で買う搾りたての牛乳と、袋持参で買う無添加洗剤の量り売り機です。こちらも、目新しさと健康ブームも手伝って人気です。

  昨年から、次女の通う小学校では、月に一度、農家のおじさんたちが採りたての野菜や果物を配る「野菜塾」が開講しました。学校帰りの子どもたちが、生のニンジンをポリポリかじる姿も見られます。

  エコは「自然の味わい」そして「助け合い」とも深い関わりがあるようです。

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