盛岡タイムス Web News 2011年 8月 7日 (日)

       

■ 写真集「南部馬の里」〜馬と人の暮らしを見詰めて 15 遠藤広隆 霧の中

     
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  雨が降っていた。こんな日に馬たちはどうしているだろうと気になった。それで七時雨の牧野に出向いた。
  七時雨に着くと、あたりには霧が立ちこめていた。まるで雲の中にいるようだった。七時雨とは1日のうちに7回しぐれるという意味だと聞いたことがあるが、自宅とこことの標高の違いを実感した。
  広い牧野の中央に木が1本立っている。それを目印にしてみんなが集まることにしているのだろうか。それともほかに意味があるのだろうか。向こうには林がうっすらと見えて、馬たちは霧の中で風に吹かれていた。
  だがよく見れば、馬たちは真ん中の木を中心にしてそれぞれ外側に目を光らせているようにも見える。こんな日は、馬たちもきっと怖いのだ。

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