盛岡タイムス Web News 2011年 8月 16日 (火)

       

■ 木賊川の遊水地を整備へ 分水路は完成

 盛岡広域振興局は今年度、大雨でたびたび増水、氾らんする木賊川について遊水地整備のための用地測量を行う。既に5月18日に遊水地予定地下流に諸葛川とつなぐ分水路を完成させており、木賊川本川への暫定導水路を台風多発期までに完工させる考え。氾らんを起こす「うし橋」に水位計を設置すると同時に、うし橋とその上下流の計3カ所に水位警報装置を設ける予定。

 木賊川は近隣に住宅地が多い中で、流下能力が低く、短時間で増水、氾らんを起こす。分水路は木賊川の維持流量以外を諸葛川へ分水する機能があり、短時間で増水、氾らんする被害を抑制する効果がある。

  8日夕方からの集中豪雨で同村滝沢字巣子の建物1棟が床上浸水する被害を受けた。巣子川と合流する木賊川も増水したが、過去の増水規模よりはるかに少なかったという。

  今後は木賊川本川の維持流量を確保するため、木賊川への導水路を整備する。このほか分水路左岸で一部表土が露出している個所を覆う工事、同村法誓寺地区で06年度に整備した土側溝の部分改良を行う。

  振興局では遊水地について今年度に用地測量後、極力早く着手し、着手から5、6年で完成させる考え。遊水地は分水路北側の手前で8万立方b、奥で37万立方bの調節容量を見込んでいる。

  巣子川から流れる50年に一度の確率で発生する流量に対して遊水地で調節し、分水路とその下流の河川改修との相乗効果で氾らんを防ぐ。振興局は「全体の完成には莫大な費用と歳月がかかる」と話しているが、県県土整備部河川課は「県内の河川でも優先度が高い」と説明する。

  水位警報は各個所の注意、警戒水位ごとに2段階の警報を流す。

  内容は9日滝沢村で開かれた第9回木賊川洪水対策連絡協議会(会長・野中聡振興局土木部長、31人)で説明された。同日は完成した分水路などを現地見学した。

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