盛岡タイムス Web News 2011年 8月 30日 (火)

       

■ 県議選盛岡選挙区告示前の情勢 混戦模様に挑む15人

 県議選は告示まで3日と迫った。盛岡選挙区(定数10)にはこれまでに現職9人、新人6人の計15人が立候補を表明している。震災によって事前運動期間が間延びしたのに加え、告示直前のこの時期には盛岡市議選によって公職選挙法の規定で活動が制約された。4年前とは異なった戦い方を強いられる陣営がほとんどで、各陣営とも市議選候補者と連動しながら個人演説会や遊説を中心に支持拡大を図る。顕著になった投票率の低下も各陣営が気にするところだ。

  民主党は現職の佐々木博、三浦陽子、高橋但馬の3氏に加え、新人の軽石義則氏を擁立する。

  佐々木氏はこれまで高松、三ツ割での辻説法、あいさつ回りを中心に活動。7月26日には県民会館で講演会を開催した。市議選告示後は個人演説会の弁士を務めるなど、精力的に動いている。

  三浦氏は18日に都南文化会館で約250人の支持者を集め、激励会を開催。都南地区から候補者3人の構図に後援会幹部も「逆風の中で戦うことになる」と引き締めを図った。市議選候補の個人演説会などでもマイクを握る。

  高橋氏は昨年の補選で3万6108票を獲得してトップ当選した。今回は自民・樋下正信氏と太田地区などで激しい争いが予想され、補選の票をどれくらい維持できるかが鍵。20日に地元の繋で県政報告会を開催した。

  軽石氏は勇退する吉田洋治氏の後継として県議選に再挑戦。11日に県公会堂で約1千人を集めて総決起集会を開催した。「吉田県議から確実にバトンを受け取る」と補選の雪辱を誓った。

  自民党は現職の樋下氏に加え、新人の村里洋子、福井誠司の2氏を擁立する。

  樋下氏は震災前は県政報告会を行い、震災後はあいさつ回りを中心に動いてきた。市議選告示以降は自民系候補の個人演説会でマイクを握っている。地盤が重なる民主・高橋氏の切り崩しなどに警戒する。

  村里氏は8日に支持者300人が出席し、サマーパーティーを開催。地盤とする本町通、中央通に加え、スキーやボランティアを通じた支持の拡大を狙う。女性層を取り込むため今後は女性の集いも開催予定。

  福井氏は補選の無所属から党公認になり政党ポスター、機関誌など活動の幅が広がった。昨年からの辻立ちで知名度の浸透を図るほか、お盆期間は知事選候補者と商店街を歩いた。1日には神明町に後援会事務所を開設した。

  公明党は小野寺好氏の県議会唯一の議席死守へ負けられない戦い。小野寺氏は7日には市民文化ホールで約1700人を集めての時局講演会を開催した。10日には上田に後援会事務所を開設。支持者と結束を誓った。

  共産党も斉藤信氏の5選が絶対条件。斉藤氏は対話、あいさつ回りを中心に動き、市議選告示後は「全域が重点。市議選、県議選一体で取り組む」と市議5人と連動した活動を展開した。県議選告示後は徹底して街頭から政策を訴える考え。

  社民党は現職の小西和子、新人の刈屋秀俊の2氏。小西氏は岩教組、支持労組を中心に活動を展開する。大きく地盤が重なる候補がいない地元山岸地区での支持固めに加え、市議選告示後は市議と連動して全域での支持拡大を図っている。

  刈屋氏は市議時代の後援会組織を再構築し全域での選挙に備える。都南地区で現職2人に挑む構図を「厳しい戦い」と自ら分析する。市議選候補者の遊説に同行し、個人演説会でもマイクを握る。

  地域政党いわては現職の及川敦、吉田敬子の2氏。及川氏は国政挑戦を含めこれまで16年間でつくってきた地盤をフルに生かした戦い方を展開。県議選告示までは確認団体の車を活用して知事選候補者と連動し、現県政への批判票の取り込みを狙う。

  吉田氏は昨年の補選で2万7267票を獲得し、初当選。4日に津志田南に後援会事務所を開設した。地域でのあいさつ回りに加え、岩手選挙区の新人候補との街頭演説、市議選候補者の個人演説会にも顔を出す。

  無所属は酒井俊巳、中村力の2氏。酒井氏は支持者らでつくるサポーターズネットワークを中心に活動。政策を書いた冊子の配布のほか、企業へのあいさつ回りを行う。27日には東松園の自宅で事務所開きした。

  中村氏は告示まで2週間となる19日に正式に無所属での出馬を表明。20日には中野に後援会事務所を開設した。地盤とする中野、仙北のほか玉山区で国政時代の後援会を再構築して支持拡大を図る。

  出馬が取りざたされている元職のザ・グレート・サスケ氏は、30日以降に出馬の判断を明確にするとしている。「意欲はもちろんなくはない。むしろ大いにある」と出馬への意欲をにじませる。


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