盛岡タイムス Web News 2011年 11月 9日 (水)

       

■ 松の丸太使って家造り 「ぶっとい安心感」あります

     
  丸太を使用し建築中の平屋の住宅(盛岡市向中野)  
  丸太を使用し建築中の平屋の住宅(盛岡市向中野)  
  盛岡市本宮の住宅建築会社あっとホーム(戸塚哲夫社長)が、同市向中野で丸太を使用した平屋の新住宅を建てている。施主の男性(68)が所有する山林から8本の松の原木を切り出し9月上旬に着工。居間の大黒柱や梁(はり)などに丸太を使用し、オリジナルな住宅造りに取り組んでいる。

  同社は2000年に会社を設立して以来、盛岡市内を中心に60棟ほど建てた。今回のように原木の丸太を使用した住宅建築は初めてという。「施主が自ら切り出した丸太。丸太を扱える棟梁がおり、どうにか無事、大黒柱や梁なども収まり8割ほど完了した。施主の思いを形にしたかった。年末までに引き渡せるよう頑張る」と戸塚社長(64)は話す。

  住宅の延べ床面積は約165平方b。高気密・高断熱と計画換気システムを採用し、自動で換気しながら熱効率を高めた設計。間取りは5LDK。22畳ある居間を中心に、広々としたバリアフリーの室内空間を設計した。

  居間の天井の高さは3bある。梁の長さは7b。大黒柱は約2・5bで直径約50aの太さ。飾り柱も丸太。丸太に合わせ木材を使用してかもいを施し、和風に仕上げた。天窓は二つあり、まきストーブを設置する。

  2・5bの床柱は節のない丸太を用いた。玄関や土間などにも丸太を使用した。棟梁の田村正好さん(42)が中心になり、樹皮をはぎ、表面を磨き、墨付けをして丸太組みで仕上げた。

  田村さんは「正直、手間がかかる大変な仕事だった。最近の若い大工には原木の丸太を生かせる技術がない。私は以前の経験があったが、今回のような8本も使うのは初めて。無事うまくいった」とほっとしている。

  施主の小屋にあったセンヤケヤキも使用し、屋根には銅版を配置。戸塚社長は「施主とはさまざまやり取りした。高断熱の良さも理解してもらい、計画換気システムを導入してもらうことにもなった。初挑戦で大変だったが、地場の会社として頑張なければと思った」という。

  男性は「自分の切った丸太が家のあちこちで生かされて大満足。大工の技にも敬服した。今は白木の状態だが、時間が経過すれば黒くなり、木ならではの味になる。ありがたい」と話している。

  あっとホームの問い合わせ先は電話635-6000。


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