盛岡タイムス Web News 2011年 11月 24日 (木)

       

■ 「八幡かいわい再生」へ熱き思い 初めてのフォーラム開く

     
  盛岡八幡宮で開かれた第1回もりおか八幡界隈まちづくりフォーラム  
  盛岡八幡宮で開かれた第1回もりおか八幡界隈まちづくりフォーラム  

 盛岡市の八幡界隈(かいわい)のまちづくりを考える第1回もりおか八幡界隈まちづくりフォーラム(同まちづくりの会主催)が23日、盛岡八幡宮で開かれた。八幡町内会をはじめ松尾町内会などの地域住民ら60人が参加。壇上の6人のパネラーとともに真剣に話し合った。共通していたのは「にぎわいを取り戻したい」という切実な思い。だが一方で、その街の機能や魅力については老若男女によって微妙な違いも浮き出た。

  最初に同会の明戸均会長が八幡界隈の現状と課題を挙げ問題提起した。明戸会長は、既存商店の減少や新規店舗の減少、後継者難など来街者数の減少傾向が続き「にぎわいがない状態」と厳しい現状を説明。

  「9月には八幡町通りの道路改良が完成し記念のフェスタを行った。これからどのようなまちづくりをすべきか。空き店舗調査をし魅力ある昼の商店街の再生が必要ではないか。門灯の整備、由緒板の設置なども含め地域一体となった安心・安全な住みよいまちづくりを進めたい」と話した。

  パネラーからはさまざまな角度からの発言が出た。

  松尾町の料亭惣門の鈴木秀哉さんは「私は県外に出ずに店を継ぐことにした。しかし盛岡の若者の7割ほどは仙台や東京に行ってしまう。一過性のイベントでなく、日々当界隈に来てさまざまな店を利用してもらうような仕組みが必要。若者に八幡が好きだと思ってもらうように」と、若者の視点を取り入れたまちづくりを強調した。

  八幡第一子供会副会長の小笠原律子さんは「子どものためにも健全なまちにしてもらいたい。ベビーカーを押して歩けて昼に買い物ができるように。小さな公園も必要。薄暗い場所もあり、子どもを連れていきたくない場所もある。もっと明るいまちに」と子育てできる環境を求めた。

  盛岡八幡宮の藤原隆麿宮司は「個人的には市内中心部から中の橋を渡り、こちらの方に来たとき、ホットして昔の懐かしさを感じるまちをつくれないかと思っている。この界隈にいれば落ち着くまちに。郊外の大型店に行かなくても生活ができるように。老人や子どもに優しいまち。各地を見たが古い建物を壊してビルにした所が寂れている」と、今後のまちづくりのあり方を注視した。

  八幡町第一町内会の志村滋副会長は「八幡の町内会は三つあり、なかなかまとまらなかたが、今回の道路の完成に向け計画段階から集まり話すようになった。同じ目的に向かい一つになった。三味線などの音が聞こえるまちにしたい」と話した。

  下ノ橋の邑計画事務所の寺井良夫代表取締役は「魅力あるまちは場所があり、人がいて、買いたい商品があること。残念ながら今はない。しかし潜在力はある」という。

  鉈屋町の盛岡まち並み塾の渡辺敏男事務局長は「この界隈は時代が重層している。商業の活性化は、2、3年で行う必要があろうが、まちづくりには長い時間がかかる」と話していた。


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