盛岡タイムス Web News 2012年 3月 10日 (土)

       

■ 東日本大震災津波 あすで1年

 東日本大震災津波から、あすで1年を迎える。多くの命と財産が奪われたあの日。自然の猛威の前に、人がいかに無力であるか思い知らされた。傷ついた人の心や、まちが再生し、活気を取り戻すまでには長い時間がかかる。沿岸被災地から離れて住む盛岡地域のわれわれも、あの日を忘れることなく、心一つに歩み続けなければならない。11日は盛岡市でも追悼式典や2万個の灯火に祈りを込める催しなどが行われ、鎮魂と復興への誓いを新たにする。

 東日本大震災津波は昨年3月11日午後2時46分、宮城県牡鹿半島沖の海底130`を震源に発生。地震の規模は日本の記録史上最大となるマグニチュード9・0。死者・行方不明者は岩手、宮城、福島の3県を中心に約2万人に及んだ。

  県の9日午後5時現在のまとめによると、震災津波による県内の死者は4671人、行方不明者は1249人(うち死亡届の受理は1153人)。家屋倒壊戸数は2万4747棟。

  応急仮設住宅や民間賃貸住宅など見なし仮設住宅は計17万495戸で被災者4万2515人(2月24日現在)が暮らす。

  盛岡地域でも約2千人の被災者が生活しているとみられるが、転入出が激しい上、住所は被災地に残したまま、親類宅に身を寄せているケースなどもあり、正確な数の把握は難しいのが現状だ。

  県と陸前高田市合同追悼式は11日午後2時半から、陸前高田市立高田小学校校庭で開かれる。国の追悼式を生中継。達増知事と戸羽太陸前高田市長が式辞を述べ、参列者による献花などが行われる。

  沿岸各市町村では自治体主催の追悼式が開かれるほか、回収した写真、アルバムの返却会や防波堤の上で手をつなぎ復興への誓いを新たにするイベントなどが予定されている。

  青森県おいらせ町から福島県広野町までの13の沿岸被災地では10日と11日、流し灯籠や熱紙風船などを使って犠牲者の鎮魂とまちの復興を祈る「弥生灯火会〜復興へのともしび」が行われる。

  盛岡広域市町村長懇談会ともりおか復興支援ネットワーク主催の追悼式典は11日午後2時15分から、盛岡市内丸の県公会堂大ホールで開催。国主催追悼式を中継し、発災時刻に合わせて黙とうを捧げる。復興祈念イベントは同じ会場で午後3時10分から。宮沢賢治や井上ひさしなどの研究で知られる劇作家で東京工業大教授のロジャー・パルバース氏の講演、不来方高校音楽部の合唱などが予定されている。

  午後5時からは盛岡城跡公園や中の橋下流河川敷で、震災で犠牲になった人への鎮魂の思いを込め、市民が手作りした2万個の灯籠に火をともす。

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