盛岡タイムス Web News 2012年 3月 18日 (日)

       

■ 簗川地区で4月測量開始へ 宮古盛岡横断道路、地権者向け説明会

     
  簗川地区の地権者から測量・地盤調査の了解を得た17日の説明会  
  簗川地区の地権者から測量・地盤調査の了解を得た17日の説明会  
  宮古盛岡横断道路整備で難所区間となっている区界〜簗川間8`を整備するため、測量・地盤調査などの土地立ち入り説明会(岩手河川国道事務所主催)が17日、盛岡市簗川の簗川地区振興センターで開かれた。地権者20数人が出席した。道路整備自体に反対者はなく、土地の立ち入り調査について地権者は了承した。調査は4月から4カ月程度かけて行われる見込みで、国側は来春にも用地交渉に入りたいとしている。

 国道106号は、沿岸被災地と内陸を結ぶ復興道路に位置付けられている。その盛岡〜宮古間の100`には狭あい、勾配やカーブのきつい難所と言われる区間がある。その中でも区界〜簗川、宮古市内の平津戸〜区界、藤原〜松山の3カ所、合計48`区間が挙げられる。

  3区間については道路改良するのではなく、新たに用地を確保して整備し、時間距離を大幅に短縮することで内陸との連携を強化する。これによって被災地の早期復興を目指している。

  区界〜簗川間は8`。3区間の中でも難所中の難所だ。標高差は620bで、急傾斜地も多い。

  岩手河川国道事務所の今野敬二副所長は「この区間の道路を改良することは不可能。きつい坂の部分は8%〜11%の勾配になっている。新しい道路は基準に従わなければならない。4%ないし特別な理由があっても5%まで。この条件でできる可能性のある場所を調査することになる。新たにトンネルが整備されることになるが、東北でも指折りの長さになると思われる」と、想像以上の大工事になることを説明した。

  地権者からは「道路整備には賛成だが、高齢化が進む中でトンネルで地域が分断され飛び地の集落ができることが心配」「工事に当たっては生活用水に影響が出ないよう十分に配慮してほしい」「完成後は旧道となるが、除雪などを今まで通りしてもらえるのか」「バスなど公共交通の対応をしてほしい」といった要望が聞かれた。

  説明会には谷藤裕明市長も同席し「区界〜簗川区間は北上山地の峠越えの難所。整備されることにより災害時の緊急輸送路、経済の活性化、広域観光など期待が大きい。従来から宮古市をはじめとした沿岸市町村とは強い結びつきがあり、今後の盛岡市の未来は被災地とともにある。市民の力を結集して被災地支援をしたい」と、協力を呼びかけた。



本ページ掲載内容の無断転載を禁じます
ホームページに関するお問い合わせ、取材に関する情報は
E-Mail:hensyuu@morioka-times.com
盛岡タイムス宛てにお願いします