盛岡タイムス Web News 2012年 3月 25日 (日)

       

■  〈写真集「南部馬の里」〉48 遠藤広隆 「突進」

     
   
     
  おじいさんは、小屋に馬を入れる準備ができた。表には、馬を放しておけるように柵を回してある。その出入り口に渡してある2本の棒を取り外した。

  すると、それを合図にもう中に入っていいことを馬は分かっている。後に子馬もついてくる。久しぶりに出た屋外だったが、厩の中に入れることがよほどうれしかったらしく、「待ってました」とばかりに突進してきた。

  真っ正面から小屋に向かって走ってくる馬の顔を積もった雪の照り返しが浮き立たせた。馬の思いが伝わるような一瞬だった。


本ページ掲載内容の無断転載を禁じます
ホームページに関するお問い合わせ、取材に関する情報は
E-Mail:hensyuu@morioka-times.com
盛岡タイムス宛てにお願いします