盛岡タイムス Web News 2012年4月 5日 (木)

       

■ 発達低気圧 県内襲う 被害相次ぐ 盛岡で瞬間最大風速31.1メートル

     
  強風ではがれて電線に引っかかった民家のトタン屋根(雫石町、午前10時30分ころ)  
  強風ではがれて電線に引っかかった民家のトタン屋根(雫石町、午前10時30分ころ)  
  発達した低気圧が東北地方を北上し、岩手県内は3日から4日にかけて春の暴風雪となった。盛岡市では午前4時26分に瞬間最大風速31・1bを記録し、雫石町や滝沢村など各地で被害が相次いだ。奥州市水沢区中町では衣料雑貨店経営の佐藤三七さん(96)が3日夕方の強風で屋根から転落して死亡した。盛岡市羽場の岩手東邦運輸倉庫では4日午前6時ころ暴風で屋根がはがれ、積んでいたパレットが崩れて2人が負傷。県内では計5人が死傷した。沿岸の震災被災地でも被害が出た。27市町村で最大延べ6万7210戸が停電した。

  今回の低気圧は大陸の寒気と太平洋側の暖気がぶつかり合って発生した。県内は3日午後の雨が夜半に雪となり、明け方には暴風が吹いた。

  県は3日午後10時16分に三陸沿岸に暴風波浪警報が発表されたことに伴い、災害警戒本部を設置。市町村からの被害情報を収集した。

  県総合防災室の4日午前8時現在のまとめによると、奥州市で1人が転落して死亡、ガラス戸が倒れて1人が顔面負傷、盛岡市でパレットが倒れて2人が負傷した。住家被害は奥州市で4棟、紫波町で4棟、葛巻町で1棟、釜石市で2棟、大槌町で1棟。同日午後2時のまとめでは半壊1、一部破損47棟、非住家被害は46棟だった。

  道路被害は8路線で全面通行止めとなった。盛岡地区では玉山区藪川の国道455号が事故のため、雫石町西安庭矢櫃の県道が倒木のため、同町小岩井の県道が倒木のため通行止めになった。滝沢村一本木では国道282号が倒木のため、滝沢南中付近の盛岡環状線が屋根破片処理のため片側交互通行となった。

  午後2時現在のまとめによると農林水産関係被害はパイプハウス155棟(岩手町、花巻市、奥州市、金ケ崎町、一関市、釜石市、大槌町、大船渡市、田野畑村、軽米町、一戸町)、JA施設被害5棟(盛岡市、金ケ崎町)、畜舎の破損7棟(釜石市、岩泉町、田野畑村、九戸村)、その他調査中(八幡平市、滝沢村)。

  県立学校関係は屋根破損等は公立小中学14校(小9、中5)、高校20校(大船渡東)、県営運動公園等5件だった。

  盛岡市のまとめによると道路被害は市内各所で倒木が発生。羽場小北側では飛んだ屋根が道路に影響した。盛岡駅前、津志田、飯岡新田、南青山町で道路標識や街路灯、看板、カーブミラー、歩道のフェンスなどが損壊。上厨川、羽場、上太田などで小屋が倒壊した。市の施設は都南文化会館で駐車場看板が飛散、渋民文化会館で物置、噴水シートが一部損壊し、立ち木が折れるなどした。盛岡体育館では器具庫の窓枠が変形し、太田橋グラウンドで倒木などの被害が出た。

  その他では盛岡市川目町で飛んできた屋根が車両に当たり、東見前でごみステーションが倒壊した。3日夜には上鹿妻二ツ沢で落石による自動車事故が発生。路上に落下した岩石に対向車線の車が相次いでぶつかったが、死傷者はなかった。 

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