盛岡タイムス Web News 2012年4月 6日 (金)

       

■ 中尊寺ハス株分け第1号 一ノ倉邸に

     
  谷藤市長に中尊寺ハスの株を寄贈する山田俊和中尊寺貫首(左)  
  谷藤市長に中尊寺ハスの株を寄贈する山田俊和中尊寺貫首(左)  
  復興の花・中尊寺ハス株分け式(同ハスを広める会主催)が5日、盛岡市安倍館の一ノ倉邸で行われた。式には、山田俊和中尊寺貫首、元持勝利同会会長、谷藤裕明市長をはじめ、一般市民ら約120人が出席。株分けは雨のため屋内で行われ、8株を鉢植えに仮移植した。25日ころ同邸の池に本植えし、順調に生育すれば、7月ころに開花予定。

  中尊寺ハスは1950年、中尊寺金色堂内の藤原氏の遺体学術調査の折、泰衡公の首おけから、80粒ほどのハスの種が発見され、専門家らの栽培努力で93年に発芽した。長島時子恵泉女子学園園芸短大教授が98年、開花に成功した。

  式では、元持会長が主催者を代表しあいさつ。「当会は、東日本大震災津波で犠牲となった尊い命の鎮魂と復興加速のため、極楽浄土に咲く花のハスをシンボルの花とし、被災地や藤原氏ゆかりの地などへ中尊寺ハスの株分けを推進するため発足した」と同会の目的を述べた。

  その上で「山田貫首、平泉町から大変な協力を得て、800年の時を経て咲いた中尊寺ハスを移植することになった。当会では第1号。復興と平和の世界の祈願は、清衡公の極楽浄土への想いに通じる。ハスの花を咲かせ、県民と一緒に大切に育て、希望ある地域をつくりたい」とあいさつした。

  引き続き、谷藤市長が「復興のシンボルの花を市指定保護庭園の一ノ倉邸に移植していただきありがたい。安倍館周辺は、前九年合戦の終結の地であり、安倍氏ゆかりの地。中尊寺ハスは、市民と一緒になり大切に育てたい。盛岡市は県都として、今後も、被災地支援に力を入れたい」とあいさつした。

  来賓あいさつで山田貫首は「株分けをしていただくことは、大変な喜び。98年に開花に成功したときは、わずか20a。淡い紅色をして細身だったが、まさに古代ハスだった。今回は、貴会による株分けの第1回。今後も各地で株分けし、県内に美しい花を咲かてもらいたい」と今後の活動にも期待した。

  山田貫首は東日本大震災津波の犠牲者、前九年合戦の犠牲者を弔うために法要を実施。その後、中尊寺ハス8株を谷藤市長に寄贈。谷藤市長、元持会長らが、鉢植えに仮移植した。

  山田貫首は、集まった市民らを前に講話。「なぜ、泰衡公のひつぎに、ハスの種が収められていたのか。秋田には、亡くなった人に食べ物に困らないよう、種を入れる習慣があるようで、泰衡公の身内がひつぎに入れたのではないかと考えている」などと話していた。


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