盛岡タイムス Web News 2012年4月 11日 (水)

       

■ 中三の再開は秋口に 1年半ぶりに肴町の核店舗復活へ

     
  秋口の再開が決まった中三盛岡店  
 
秋口の再開が決まった中三盛岡店
 
  東京都の投資コンサル会社のマイルストーンターンアラウンドマネジメント社(早瀬恵三社長)は10日、盛岡市中ノ橋通1丁目の中三盛岡店を秋口に再開する計画を示した。昨年3月の爆発事故で破損した店舗は6月にも復旧工事にかかり、8月末から9月上旬の営業再開を目指す。青森市の中三(向中野光秀社長)が盛岡店の事業を分割して会社を新設し、マイル社が100%株式を取得して、店舗再建に当たる。マイル社と中三は9日、新設会社の株の譲渡契約を結んだ。

  マイル社は10日、「新会社の譲り受け後、旧中三盛岡店の既存建物設備と人材を承継活用し、当該店舗を盛岡中心市街地の新しい核となる商業施設とするべく新規営業開始する。営業開始時期は必要な復旧工事の段取りを踏まえ、8月末から9月上旬を目指している」と発表した。両社は昨年末に基本合意に達し、今春の盛岡店の営業の一部再開を目指していたが、秋口にずれ込んだ。

  マイル社の早瀬社長は「契約と工事の関係により最短で8月末の再開。食品の割合を増やす。地階は検討の結果、けじめを付けてきれいにして、1、2階とともに初めは低い階から営業したい」と話した。加えてテナントを募集し、全館再開を目指す。

  同店は東日本大震災直後の昨年3月14日、地階に爆発事故が起き、死傷者を出して閉店し、その後の民事再生によりシャッターを下ろしたまま。商店街は店舗の再開時期の決定を歓迎している。

  中三とともにビルの地権者を構成する繁田園茶舗の繁田紘会長は、「うちに来るお客さんから、いつオープンするのかという問い合わせがとても多い。商店街にとっては核がきちんとオープンしていることが必要。中三の閉店中も商店街の客足が絶えなくてありがたかった。商品構成が変わった店が多い。既存の商品にそれ以外の商品を加えて販売したところは伸ばした」と話し、核店舗の復活に安堵(あんど)する。

  盛岡市中ノ橋通1丁目のイズミヤの大信田勝晴社長は「昨年4月から商店街に客足が戻ると、中三が開かないと食品など必要な買い物ができないという声を聞くようになった。昨年の暮れからマイルストーン社の話を聞くようになり、テナントをたくさん集めて再開するという。集客力をアップしてほしい」と再開を待っている。

  肴町商店街振興組合の安保博夫事務局長は「閉店から長い1年だった。今までのけん引車がなくなったので、被災者への商品提供を満足させるためにも大型百貨店は必要だ」と話し、復興需要の受け皿としても期待している。


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