盛岡タイムス Web News 2012年4月 20日 (金)

       

■ 古里の復興めざして 東北6県菓子祭り 被災から復活の店も

     
  菓子を通じ被災地の復興を応援する東北六県復興菓子祭り  
  菓子を通じ被災地の復興を応援する東北六県復興菓子祭り  
  菓子を通じて被災地の復興を応援する東北六県復興菓子祭り(岩手県洋菓子協会主催)が19日、盛岡市菜園のパルクアベニューカワトク7階催事場・ダイヤモンドホールで開幕した。東北6県の洋菓子店・洋菓子協会約40社が出店。各店が自慢の菓子を販売して被災地に笑顔を届けるとともに、売上収益金の一部をカワトクを通じて被災地に届ける。会期は24日までで、開場時間は午前10時から午後7時(最終日は同5時)まで。

  「ふるさとの復興をめざして」をテーマにした今回の菓子祭り。会場にはすがた(宮古市)、さいとう製菓(大船渡市)など本県被災地の店舗も出店。県外からも太郎庵(福島県会津坂下町)のチーズクリームを挟んだふんわりとしたブッセ「会津の天神さま」、ムッシュ・マスノ・アルパジョン(宮城県石巻市)のシュークリームの皮をラスクにした「クマの手シューラスク」などが並ぶ。

  会場では洋菓子の実演販売もあり、食欲をそそる甘い香りが漂う。会期中は洋菓子教室が開催され、21日には大船渡市から保育園児と保護者を招待する。ほかにも、有名パティシエのレシピを元にした特別ケーキの販売(日替わり数量限定)、2011ジャパンケーキショー出品工芸菓子の展示なども行われる。

  いかせんべいで知られるすがたの菅田正徳ブランド推進室長は「昨年の今頃は商売をやれるかどうかも分からなかった。やっと振り返ることができ、たくさんの支援があって今ここにあるということをひしひしと感じている。家族一緒にいかせんべいを食べ、宮古はすがただなと思ってもらい、地域も一緒に盛り上げていければ」と話していた。

  宮城県のムッシュ・マスノ・アルパジョンは、5店舗中2店舗が直接津波の被害を受け、海水で機械類が全滅した。直接津波の被害を受けない店舗も建物にひびが入ったり、被災で営業を中止していた店舗が再開したのは昨年の7月だったという。

  同社の吉田経彦さんは「岩手の方々もそうだが、ほかの県の方も通販やイベントを行う際に出られなかったり、商品を届けられなかったりした。お客様からはいつまでも待っているからと言ってもらった。まだまだ100%ではないが、ここまで通常営業できるようになったという元気な姿を見せられれば」と来場を呼び掛けた。

  昨年の東日本大震災津波では本県でも同協会に加盟する12社ほどが被災し、廃業を余儀なくされた社もあったという。同協会の大橋三郎会長は「昨年3月の震災を決して忘れることができない。お菓子はお年寄りから赤ちゃんまで食べ、クリスマスや誕生日などに絶対に出てくる。おいしいものを作り、食べていただき、みなさんに早く笑顔になってもらいたい」と話す。


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