盛岡タイムス Web News 2012年 6月 13日 (水)

       

■ 太陽光発電+蓄電池「かでんち」 トスカが開発

     
  トスカが開発した「かでんち」  
 
トスカが開発した「かでんち」
 

 盛岡市北山2丁目のトスカ(工藤嘉彦社長)は太陽光で充電する蓄電池「PROサイン1000プラス」を開発した。晴天時に太陽光パネルを稼働して蓄電し、非常用電源や平常時の節電に利用できる。家電製品を稼働するため、コンセント2口を備える。家電と蓄電池の語呂を合わせた「かでんち」の愛称で発売する。

  トスカは融雪や凍結防止のシステム開発を手がけ、5年ほど前から自然エネルギーに着目した。昨年の震災後の大規模停電と福島第1原発事故で、非常用電源や日常の節電に関心が高まったことから、蓄電池の開発に着手した。

  昨年末には最初の機種「PROサイン1000」を開発。今年は改良型の「1000プラス」を開発して、15日から予約で発売する。トランク型の約30`の蓄電池とソーラーパネルから成る。最初の機種は快晴時の蓄電に10時間を要していたが、改良型は5時間に短縮。パネルの充電量を150hから300hに拡大した。

  消費電力1千h以下の家電製品は動かせる。冷蔵庫、電子レンジ、エアコン、扇風機、こたつ、ファンヒーター、テレビ、パソコンなどでテストしたところ、扇風機は27時間ほど動かすことができた。ファンヒーターは点火時に大きな電力を消費するだけで、電子レンジは短時間の稼働で済むため、白物家電に十分、対応できることが分かった。

  冷蔵庫は容量や収納物により変化するが、使用は可能。エアコンは冷房の設定温度を高めにするなどして、短時間は動かせる。テレビやパソコンなどの稼働には十分な能力があった。

  停電時には非常用電源として、平常時には充電しながら家電を動かせるため、節電効果が発揮できる。

  同社の阿部仁美さんは「5年ほど前から自然エネルギーの時代が来ると思いデータを収集していたところに昨年の震災が起きた。太陽光発電は屋根の上に据え付けて電力を売るまでの規模で開発するのは難しいので、独立系のバッテリーに蓄える方式を取った。震災後は電気を使えなくて大変な思いをした人が多いし、節電への関心も高まっているので開発した」と話している。

  価格は28万4千円。問い合わせはトスカ(電話019―613―6132)まで。



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