盛岡タイムス Web News 2012年 7月 5日 (木)

       

■ 民主、自民、小沢新党で拮抗か 県選挙区国会票 衆参で“骨肉”の構図も?

     
  盛岡市の民主党県連前に貼られていた小沢氏と階氏のポスター  
  盛岡市の民主党県連前に貼られていた小沢氏と階氏のポスター
 
  民主党分裂により本県選挙区の国会議員票が二分する可能性が出てきた。民主党は3日、離党届を出した衆院岩手4区の小沢一郎氏、同2区の畑浩治氏を除籍、参院の主浜了氏の届を受理し、本県の衆参選挙区の3人が離脱した。衆院1区の階猛氏、同3区の黄川田徹氏、参院の平野達男氏は党に残る。民主党は直近の2009年衆院選で県内4小選挙区に約49万票を獲得し、全議席を占めた。これが分裂した場合、全県区の参院選や知事選にも大きな影響が及ぶ。自民など他党を含め、党派票の大きな流動は避けられない情勢だ。

  県選管がまとめた09年8月30日投票の衆院選の票をもとに計算すると、民主党は1区(階氏)11万6425票、2区(畑氏)11万5080票、3区(黄川田氏)12万2746票、4区(小沢氏)13万3978票の総計48万8229票を獲得。自民党の1区から4区までの候補の総計24万4515票に大差を付け、各小選挙区を制覇した。

  今回、民主党を離れた小沢氏と畑氏の票を合わせると24万9058票、民主党に残る階氏と黄川田氏の票を合わせると23万9171票に二分する。民主、自民の二大政党票が、小沢氏の分派で、24万票をラインに拮抗(きっこう)して三分する計算になる。

  衆院は小沢氏が新党を結党した場合、2区と4区は地盤を継承することになるが、1区と3区に対してどのように対応するか、予断を許さない。比例区で民主党が獲得した約42万票の動向も注目される。09年の比例区で県内から当選した菊池長右エ門氏は、小沢氏と行動を共にした。

  参院の平野氏は07年7月の2期目の岩手選挙区に43万7814票で当選。今回の政局に際しては閣僚として民主党に残る。来年7月には改選期を迎える。

  参院の主浜氏は10年7月の2期目の岩手選挙区に35万1545票で当選。2期目の2年目で民主党を離れた。07年の参院比例区で県内から当選した藤原良信氏も、小沢氏と行動を共にした。

  政権与党からの大量離党で、野田首相の政権運営は一層厳しさを増した。自民、公明など野党が解散総選挙を迫る攻勢を強めるのは必至。次期衆院選の時期と結果によって、来年の参院選の構図が大きく変わることも想定される。

  衆院選で現在の民主党組織が分裂した場合、参院選を一枚岩で戦うことは難しい。11年9月の知事選で43万8975票を獲得した達増知事の票も、同様となりうる。



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