盛岡タイムス Web News 2012年 7月 23日 (月)

       

■ 〈野の花の詩〉32「さんさ踊り」高橋繁

     
   
     

さんさ踊りの始まりは
三石の神様が
羅刹の鬼を退治して
人々は笹を振っては喜んだという
喜び舞ったことだという―。
 
羅刹の鬼は飢饉であった
人々は草木の葉も茎も皮も根も実も
みんな みんな食い尽くした。
多くの人々は 食べずに死んだ。
親も 幼児も 子供も
捨てられたまま 死んでいった。
 
霊魂の供養のために
何百年も舞い続けられてきた
さんさ踊り
鎮魂の踊りは続く―。
 
  ダンダン ダラスコ
  ダラスコ ダン・・・・
  ダンダン ダラスコ
  ダラスコ ダン・・・・・・
 
リズムも振りも
賑々しいが
底深くに
愁えと 祈りと 願いが流れている―。


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