盛岡タイムス Web News 2012年 7月 30日 (月)

       

■ 小中学校配置計画策定へ 盛岡市 適正規模未満は統廃合

 盛岡市教育委員会による市立小中学校適正配置基本計画の策定作業が最終段階に入った。計画案は5月に市議会へ示され、3日から始まった市民意見募集も23日終了した。この中で「教育環境として大きな課題」として二つの学年で1学級を編成する複式学級の解消を当面の目標に掲げる。玉山区6校を含む計9校が対象で、既に外山小と薮川中は米内小・中学校への統合についてが進んでいる。「適正規模未満」の予備軍は小中学校で全70校中26校、37%に上る。

  現行で複式学級になっているのは小学校が▽浅岸▽川目▽繋▽玉山▽城内▽外山▽生出▽巻堀―の8校と中学校が薮川の1校。市教委は複式学級が授業の組み立て、男女比の偏り、体育の授業や団体競技、合唱の編成などで「教育的弊害が出る」(佐藤義見教育部長)と指摘する。

  具体的な方策としては、今後児童生徒数の減少により複式学級が懸念される学校も含めて「児童数を増やす方策」を検討。複式学級の継続が回避できない場合は、通学手段などを確保しながら「隣接する学校との統合」や「複数の複式学級である学校を拠点校に統合」することで解消を図るという。

  計画を進めるために該当校単位の地域で説明会を開催後、協議会を設置。検討・協議期間は1年をめどに一定の結論に至るようにする。佐藤教育部長は24日の玉山区地域協議会で「学校によって形態もさまざまで一律にはできない」と述べ、しゃにむに複式の解消や統廃合を強行しない考えも示している。

  小中学校の適正な規模については、小学校が12学級以上18学級以下、中学校が9学級以上で18学級以下と規定。小学校で12学級未満、中学校で9学級未満の規模は適正規模の配置にする必要性を基本方策に据えている。

  12学級未満の小学校は▽杜陵▽大慈寺▽米内▽河北▽山王▽太田▽太田東▽松園▽東松園▽飯岡▽羽場▽手代森▽見前南▽都南東▽北松園▽渋民▽好摩―の17校。複式学級のある8校を含めると市立全46校の54・3%を占める。

  9学級未満の中学校は▽米内▽土淵▽繋▽飯岡▽乙部▽北松園▽玉山▽渋民▽巻堀―の9校で、複式1校を含めると全24校の40%を占める。

  玉山区の小・中学校全11校はこの中に含まれる。24日の玉山区地域協では「理由は理解できる。計画通りで良い」との声が出た一方、「話し合いをして統廃合といってもうまくいかない」「先が見えないので余計不安になる」「地域それぞれで長い歴史があり、変化するとなれば危機意識がある」などの意見が出た。

  佐藤部長は「計画では踏み込んでおらず(学校単位の)今後の協議になる」「無理矢理に統廃合するのではない」などと理解を求めた。福田稔地域協会長は「十分に意見を踏まえて進めてもらいたい。地元の(統廃合への)心配に十分配慮してほしい」と申し入れた。


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