盛岡タイムス Web News 2012年 8月 20日 (月)

       

■ 衆院岩手2区 三つどもえか一騎打ちか

 次期衆議院議員選に向けて岩手2区でも動きが活発化している。現職の畑浩治氏(48)は国民の生活が第一の2区総支部長に就任し、総選挙に向けた県連結成大会も早期に開催が予定される。一方、自民党県連の2区支部長を務める鈴木俊一氏(59)も区内の後援会の総会に積極的に顔を出し、近づく選挙に向けて組織の引き締めを図る。2区が空白区となった民主党にも今後動きが見られそうだ。

  岩手2区の状況は、ここ数カ月で前回選挙の2009年から大きく変化した。民主党公認で初当選した畑氏が7月に党を除籍処分となり、小沢一郎氏らが立ち上げた国民の生活が第一へ参加。選挙区内の民主党所属県議も離党組と残留組に分裂したことで、選挙戦では一層混迷を極めそうだ。

  民主党が2区へ候補者を擁立して三つどもえの構図になるのか、前回選挙と同じく畑氏と鈴木氏の一騎打ちとなるのか、あるいは他党の候補者も加わった戦いが繰り広げられるのか、今後の動向に注目が集まる。

  ■国民の生活が第一

  畑氏は、7月8日に主浜了参院議員がお膝元の滝沢村で開催した党員・サポーター緊急集会に参加。支持者約130人を前に、民主党を離れた経緯と自らの意志を伝えた。集会後の取材では、県内国会議員の対応が割れたことを残念としながらも「いずれ時間がたって同じ方向に行ければいいと願っているし、そうありたいと思っている。ゆくゆくは一緒の方向でやるべき人たちだと思う」と同一歩調を強調した。

  国民の生活が第一は同20日に小沢代表が来県し、国会議員や知事、県議など衆院選に向けて結束を高めた。今月7日には県総支部連合会を設立。次期衆院選の候補者となる2区総支部長に畑氏を決定した。総選挙に備えるための大会と位置付ける県連結成大会についても早期の開催を目指す。

  ■自民

  鈴木氏は、次期選挙を見据えてあいさつ回りをはじめ、地区内の後援会や会合、街頭演説など精力的に活動を行っている。7月29日には滝沢村内で開催された滝沢村後援会連合会の総会に出席。支持者約120人を前に「いずれ選挙の時期は近い」と支持者の意識を引き締めた。

  「大きな期待感があって政権交代ということになったわけだが、3年が経過した今、あれだけ大きかった民主党に対する期待が急速にしぼんでしまっている」。街頭演説などを通じて有権者の反応の変化も感じている。

  鈴木氏は「そう遠くない時期にもう一度国民の皆さん方のご審判をいただき、今の政治、ぐずぐずになっていく状況をリセットしないと日本の政治は前に進んでいかない」と支持者に訴えた。

  ■民主

  2区が空白区になった民主党。先月15日の準備会で平野達男氏は、党執行部の国民の生活が第一に加わった衆院議員のいる29選挙区に対し、候補者を擁立するとの方針について「党の方針は原則論」と話した。

  総務会・常任幹事会で新代表に就任した黄川田徹氏は「党本部としっかりと協議したい。今ここで立てる立てないは言えない」と明言を避けた。こうした経緯などから、これまで同じ党でやってきた畑氏に刺客をたてることは難しいとも思われた。

  こうした中、今月に入って民主党県連の資金4500万円が国民の生活が第一の衆院議員と県議の資金管理団体に寄付されていたことが発覚。全額返金を求める民主党県連に対し、国民の生活が第一側は寄付行為として正当性を主張するなど、大きな溝ができた。これにより候補者擁立の可能性も現実味を帯びてきた。大宮惇幸幹事長も「4500万円の件が出てから対応が変わっている」と話す。
 


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