盛岡タイムス Web News 2012年 8月 29日 (水)

       

■  〈食べられる草木の花版画集〉21 八重樫光行 ゴゴッパ

     
   
     

 春の山菜採りに山道を歩いていると道の脇にゴボウに似た植物が目に付く。今は誰も知る人もなく、忘れ去られた山菜である。ゴゴッパと言って岩手県南の方言名でゴゴッパ餅と呼ぶ、ヨモギ餅よりもおいしい草餅があった。

  忘れられないうちに食文化として残す必要があると思う。そばを打つのにつなぎに入れると切れ目がなくなり、口当たり、うまみが出るので利用された。

  本名雄山火口(オヤマボクチ)。花が活火山の噴火口のようで名付けられたのであろうか…。

  山でゴゴッパを採ってきて軒下などに干す。餅米を蒸す際に一緒に蒸す。餅をつくとき蒸したゴゴッパを入れる。この草餅は独特のうまさであった。旧五月の節句にはゴゴッパ採りと決まっていた。あん入りのゴゴッパ餅を売り出したら名物になる思うが…。


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