盛岡タイムス Web News 2012年 8月 31日 (金)

       

■ 上の橋など長寿命化へ 盛岡市 管理470橋で対策必要 来年度8程度詳細設計

     
   緊急対応の必要があると判定され、2018年度までに長寿命化が図られる上の橋  
   緊急対応の必要があると判定され、2018年度までに長寿命化が図られる上の橋
 

 盛岡市によると、市管理581橋の健康度評価の結果、安全性の観点などから40橋で緊急対応が必要との判定結果が出た。上の橋や三馬橋などが該当する。さらに優先度評価によって、これらを含む470橋に必要な対策を講じ、長寿命化を図る。維持修繕費と長寿命化修繕を合わせた今後50年間の累計対策費を現時点で104億円と推計。2013年度にまず8橋程度で修繕に向けた詳細設計をし、14年度に着工する。

  市建設部によると、市管理581橋のうち橋長14・5b以上は122橋で21%、それ未満が459橋で79%を占める。旧市村別では盛岡地区が265橋、都南が225橋、玉山区91橋。

  11年度末時点で建築後50年を超えるのは8橋で全体の1・4%に満たなかったが、10年後に21%、20年後に52%へと急増する。10年度の点検では鋼部材の腐食や亀裂、コンクリートのひび割れ・はく離は523橋あった。うち著しく損傷しているのは249橋に上った。

  健康度評価は大きく4段階に区分。上の橋など40橋は橋りょう構造の安全性の観点と、その他それぞれに緊急対応を必要とする橋に区分されている。市は優先度評価で40橋を予防保全、事後保全、巡回監視の3類型の管理区分によって14年度から修繕し、5年間で完了させる。

  次の段階の「速やかに補修などを行う必要がある」は172橋あり、与の字橋や月が丘橋などが該当する。その次の「状況に応じて補修を行う必要がある」のは258橋で、ふれあい橋、舟場橋などがある。

  「損傷が認められない、または損傷が軽微で補修の必要がない」のは111橋。盛南大橋や小桝沢橋などが該当。現在架け替え工事中の山賀橋や玉山区の桝沢橋もこの分類に含まれている。

  長寿命化の進め方としては、維持修繕費を維持修繕と更新(架け替えを含む)の総投資額で試算。年間5千万円から2億円の範囲で試算すると1・7億円が最も投資額が少ないと判断。優先度評価に基づく管理区分をあてはめ、累計対策費が50年間で104億円と推計された。

  これは損傷度合いの大きくなった段階で修繕する対症療法よりも長寿命化修繕の方が86億円も費用縮減できるという。既存の橋の耐震対策も必要となり、年間約5千万円を別途予算確保する。

  市では今年度に修繕設計積算を進めるためのガイドラインを作成。13年度に修繕を行う8橋程度を対象に詳細設計をし、14年度から5年間で修繕工事をする。同時に15年度から修繕する8橋程度の詳細設計をし、次年度修繕に入る。これを繰り返し、18年度までに40橋の対策を完了させる。

  架け替えなどの更新は今後50年間の中盤から必要になる。現在損傷がなく修繕の必要がないものでも50年間で対策を講じる必要が出てくる橋もあり、長寿命化の修繕計画は順次更新が必要になってくる。


本ページ掲載内容の無断転載を禁じます
ホームページに関するお問い合わせ、取材に関する情報は
E-Mail:hensyuu@morioka-times.com
盛岡タイムス宛てにお願いします