盛岡タイムス Web News 2012年 9月 14日 (金)

       

■ 〈潮風宅配便〉115 草野悟 佐羽根集落の夏まつり

     
   
     

 実に楽しそうに踊っています。三陸鉄道北リアス線の佐羽根駅から徒歩3分の佐羽根集落の方々です。三陸鉄道の沿線に、こんな山奥があったのか、と驚くほどの奥深い山村のイメージのところです。

  そのまま飲めるような透き通った川の水、イワナやヤマメが飛び跳ねています。時折、熊も散歩しているそうです。手入れの行き届いた農家の庭先には花があふれています。なぜか懐かしい景観、グラデーションが素晴らしい山々に囲まれた別天地なのです。

  会長の中澤勝益さんは、佐羽根で予約専門の「悠々亭」という料理処を開いています。猟師資格もある中澤さんが、鉄砲で撃ったり,川で釣ったり、山菜、キノコを採ったりと、すべて天然のものだけを使う料理はグルメファンでなくても垂涎(すいぜん)の的です。

  夏祭りは、村人がすべて手作りで準備し、「鹿汁」や「炊き込みご飯」「手作りお菓子」など全部100円です。会場には農家の夏野菜がてんこ盛りです。スイカや枝豆、瓜やカボチャなど自慢の農産物、みんな100円です。これらの売り上げはすべて三陸鉄道への義援金になります。昨年も中澤会長がわざわざ三鉄まで持参してくれました。「お世話になっている三鉄へ少しでも恩返しを」とおっしゃっておりますが、「まったく逆で三鉄こそお世話になっております」、と望月社長の弁。

  村の人たちはとっても愉快です。日中笛や太鼓のメロディーに合わせて踊っています。もちろんカラオケも大繁盛です。腹の底から笑い、食べ、飲んで、これが健康の秘訣なんですね。おばあちゃんの笑顔も素敵です。

  猛暑の残暑ですが空には「秋あかね」が群れています。秋になったのでしょうか。空のてっぺんにある雲の形がなんとなく秋の雲です。三陸鉄道の社員も数人お手伝いに伺いました。お役に立ったでしょうか。佐羽根の皆さん、どうもありがとうございました。
(岩手県中核観光コーディネーター)


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