盛岡タイムス Web News 2012年 10月 4日 (木)

       

■ 彫刻が地域に在ること 覆馬場プラザ開館を記念 「アートでつなぐ」展

     
  盛岡ふれあい覆馬場プラザの完成を記念した彫刻展  
 
盛岡ふれあい覆馬場プラザの完成を記念した彫刻展
 

 盛岡彫刻シンポジウム実行委員会(藁谷収代表)をはじめとする県内の彫刻家集団は、盛岡ふれあい覆馬場プラザ(盛岡市青山)の完成を記念し、企画展「アートでつなぐ・覆馬場プラザ」を8日まで同会場で開いている。アリーナ棟の屋内外に彫刻作品52点を展示。石や木、金属やガラスなど、身近な素材に今を投影した具象・抽象作品が並ぶ。

  屋内では、国画会彫刻部(本部・東京都)の巡回展「北の風展W」として、本県をはじめ、全国の作家44人が45点を発表している。野外では、第38回盛岡彫刻シンポジウムの参加作家4人による4点と平泉国際交流展「アートでつなぐ」の出品者3人の3点が並ぶ。

  中島香緒里さん(33)=盛岡市=は屋内外に「時のかけら」の2点を展示。屋内は、高さ2bほどの作品。正立方体の大理石の上に木の塔を組み合わせ、素材の差を見せている。木の割れ目には金属を流し込み、ところどころに金箔(きんぱく)も散りばめた。「石は軟らかく、木は結構硬い。印象とは逆の差もある」と制作を振り返る。

  彫刻が秘める力は「そこに存在すること」と中島さん。「誰かの想像が現実のものになることが立体物。枠には収まり切らない強い作品を作れるようになりたい」と話している。

  盛岡彫刻シンポジウムでは、改修前の旧覆練兵場(馬場)で2009年と10年に展示会を開催。展示のほか、写生会や音楽祭なども企画し、地域との関わりも深めてきた。

  藁谷代表(岩手大教授)は「本来、ギャラリーが目的の施設ではないが、彫刻は一つひとつが完結する作品。もっと地域社会に入り、彫刻を使って何か違う展開を提案していきたい。ここは盛岡の文教地区。子どもたちをはじめ、多くの人に見てもらいたい」と話している。

  鑑賞無料。午前9時から午後6時(最終日は同1時)まで。


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