盛岡タイムス Web News 2012年 12月 7日 (金)

       

■  〈学友たちの手紙〉105 八重嶋勲 吾れも心が落付かなかった

 ■144はがき 明治三十六年四月七日付

宛 麹町区飯田町四ノ三十一、日松舘 野村長一様
発 柏木一八六 後藤生(清造?)

先日は何分に失敬しました。あの日の快感うすく、むしろつまらなかったとおもはれて帰られたらうと実にあの夜は日頃の吾れも心が落付かなかったのです、切角耒てくれたのを至極不得要領におはったのは今更ら自分の愚なるに驚くと共に、兄等の寛恕を願ふ次第である。

明日は午前早く(学校を休みて)御宿に参らうと思ふて居たが、明朝一時間丈け出校したいし、それに一寸途中によるべき所が俄かに出来たので、恐らく御宿に参るのは十時半頃だらうから、其の間のタイムを徒□される恐れあるから、何うかぼくにはかまはず学校へ出て下さい。実は土曜日ああいふてやったは兄は午後許り出席せらるるものと思ふたからの事ですから何うがさう願います、就而は大川兄には可及的在宅を願ひ凡そ五十分乃至七十分位お話申したい考です、

I have no right to throw your time
if I do very own

これは何かで知った言葉です。失敬!
    千九百〇三年四月七日火曜日の夜八時三十分

 【解説】四月八日十時半頃日松館に訪ね、大川源兵衛に話したいことがあるので、在宅するようにしてほしい、長一は学校に出て行ってよい、という内容である。

 


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