盛岡タイムス Web News 2012年 12月 16日 (日)

       

■ 角舘さんが8年ぶりの個展 押絵で画竜点睛目指してきた

     
  8年ぶりに押絵の個展を開催中の角舘ミヤさん  
 
8年ぶりに押絵の個展を開催中の角舘ミヤさん
 

 角舘ミヤ創作押絵作品展は16日まで、盛岡市中ノ橋通1丁目のプラザおでって2階ギャラリーで開かれている。個展は8年ぶり2度目。作者の角舘さん(滝沢村)は「画竜点睛(がりょうてんせい)を目指してきた。見て喜んでいただければ」と話している。

  作品は、花鳥風月や美人画、童遊びなど、日本の心を題材にした額絵約50点。羽子板などに使われる技法で、布に立体感を出しながら情景を再現した。額のガラスは取り外し、じっくりと布の質感を楽しむことができる。

  「曲がり屋」では、風景に挑戦。かやぶき屋根の枯淡の風合いは、白い布を自ら筆で染色した。外には井戸や荷物運びのそり、厩(うまや)の中には馬も登場させた。「今はかやぶきを見られる場所が少ないので、色に苦労した」と振り返る。

  「汐くみ」は、上村松園(うえむら・しょうえん)の美人画をもとに制作した。着物の色や柄は、ピンクのグラデーションを取り入れながら染色した。ピンクから黄へのぼかしが印象的な作。

  押絵は今から14年ほど前、カルチャー教室で始めた。「布の温かさ」にひかれ、いつしか毎日手を動かしている自分がいた。「私にとって癒やし。疲れていても、嫌なことがあっても、作っているとみんな忘れてしまう」。

  制作は、いつも家族が寝静まってから。1日の終わりに必ず押絵の世界に向き合う。「頭を悩ますが、最後は喜びになる」と笑顔だ。

  角舘さんは「作る以上はよそでは見られないものをと思っている。これからもいろんなものに挑戦していきたい」と話している。

  鑑賞無料。午前10時から午後4時まで。


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