盛岡タイムス Web News 2012年 12月 18日 (火)

       

■  〈あなたへの手紙〉 ガラス拭き 藤野なほ子

 

凍りかけた空に
淡い陽ざしがさしている
師走
窓ガラスを拭く
ほこりはみえないようでたまっている
せっせと拭きとる

透明なガラス
窓から絵をみるように
屋根の続く空をみる
いろいろの屋根が語りかけてくる

目まぐるしく変わる空模様
同じようにみえて みんな一様ではない
いろいろの事があった
積みこまれていく日々の思い
矢のように過ぎていく時

くもりを拭き去ろう

窓からみえる未来を透視する
透明な向こう より本質へと迫る
新しいものを模索する
内なる中に古くこり固まっているが
余分なものははがしていき
もっと本質をみなおそう

じっとみつめる瞳が浮かび上がる
内からも 外からも
煩雑さの中に圧し潰されないように
濁りない瞳を
やがて近づいてくる 新しい年
遠い 向こうの空よ
限りなく濁りのない
透明に澄んだ明るさであってほしい



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