盛岡タイムス Web News 2013年  1月  24日 (木)

       

■  盛岡市営住宅全2748戸を長寿命化 新年度着手、10年間で対応 街山事業費約67億円

     
  長寿命化計画案で対応が未定とされた盛岡駅前アパート1号館  
  長寿命化計画案で対応が未定とされた盛岡駅前アパート1号館
 

 盛岡市は市営住宅の長寿命化計画を今年度内に策定する。耐用年数の到来前まで順次建て替え・更新すると時期が集中して総戸数が維持できなくなり、財源確保も難しくなるため。計画案によると、判定によって修繕や個別改善などに分類。2013年度から22(平成34)年度までの10年間で管理する全175棟2748戸を対象に対応する。既に着手している青山2、3丁目アパート(AP)も含み、事業費は概算で67億3500万円と見込まれる。

  計画は国の公営住宅等長寿命化計画策定指針に基づき策定される。財源となる社会資本整備総合交付金が計画策定を交付の基本要件としているため、当面の対応として取りまとめられる。

  市管理の市営住宅は12年6月時点で全23団地の175棟、計2748戸。うち実質管理戸数2458戸に2303世帯が入居。実入居率は93・7%の高水準。市営住宅は低所得者層に加え、昨年4月に国の法改正に伴う条例改正で単身入居も可能となった。このためニーズが高い。

  最も建築年の古い1959年度から2000年度までに建設された耐火構造の建築物は2244戸で全体の81・7%を占める。今後10年先から耐用年数が到来する戸数が増大する傾向にある。

  総戸数を維持しつつ耐用年数内に建て替えを進めるには、ピーク時で年80戸を超える建設ペースが必要になるという。将来的な事業量の平準化のためには建て替えペースを調整し、長寿命化改善による適正な供給量と質の確保が求められる。

  市は判定により総戸数のうち▽125棟1240戸を計画修繕対応(大規模または定期)▽27棟940戸を居住性向上やバリアフリー化、長寿命化など個別改善▽青山2、3丁目AP21棟515戸を建て替え―などと分類。計画期間10年で事業費、事業量を平準化して対応する。

  それ以外の分類として用途廃止も定められた。現時点で対象はない。これらと別に盛岡駅前北通の盛岡駅前アパート1号館(建設73年)、同2号館(同79年)2棟53戸もある。私有地に地上権を設定して整備されており、計画期間内の対応については現時点で未定だという。

  10年間の概算事業費の内訳は、個別改善が年14〜23棟を対象にして計27億400万円、修繕が計7億6500万円(大規模は年1、2棟)、建て替え・用途廃止は青山2、3丁目APを含め32億6600万円。合計で67億3500万円と見込まれる。

  長寿命化による改善効果の試算によると、建設から45年で建て替える場合と長寿命化によって70年使用した場合のコスト差で見ると、1戸当たり年約2万7千円、全体で年2517万8千円の効果がある。

  計画案は23日の市住宅対策審議会(勝部民男会長、12人)で説明された。年度末までに成案化された計画が公表される。

 


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