盛岡タイムス Web News 2013年  1月  28日 (月)

       

■  “生命力”養う食を提案 美・スイーツを販売 キッチンビューティーVegetus 食物アレルギーでもおいしく 関口明香さん起業

     
  「選択肢の一つになれば」。美・スイーツを考案した関口明香さん  
  「選択肢の一つになれば」。美・スイーツを考案した関口明香さん
 

 盛岡市茶畑の関口明香さん(34)は、キッチンビューティー・Vegetus(ベジタス)を立ち上げた。「食を変えて、人生のクオリティーを上げる」。そんな願いのもと、美・スイーツ≠フ販売や料理教室、飲食店のレシピ開発などを開始。「生命力」を養う食の提案事業を始めた。美・スイーツとは、砂糖と三大アレルゲンと言われる乳・卵・小麦を使わない菓子やデザート。甘味は、果物やドライフルーツなどの甘みを活用。砂糖不使用とは思えない濃厚な味が特徴で、一口でも食べごたえがある。ヘルシーで栄養も摂取できる新分野のスイーツだ。

  「甘いものは幸せの象徴。みんなハッピーになる」。一方で、気軽に手が出せない人もいる。それは、生活習慣病や食物アレルギーの発症者ら。食物アレルギーは「好き嫌いの延長に考えられることが多い」が、生死にかかわる問題だ。

  関口さんのわが子は、生後間もなく小麦アレルギーと診断された。「今は食があふれている割に選択肢が少ない」。選べない苦しみを味わった。

  「たとえ選択できても、味が薄かったり、粉っぽかったり。おいしく食べられない」。ならば自らがと、わが子のためにレシピを試行錯誤。小麦は使わずに、食材を選択した結果、代謝活動に働きかける一価不飽和脂肪酸や食物繊維などを含んだスイーツが出来上がったという。

  成長に伴い、アレルギーは改善していったが、「こうやって覚えたことを世の中で必要としている人がいるのでは」と思うように。長年の飲食店勤務も食を見直す一つのきっかけとなり、2012年11月に起業した。

  店名のベジタスはベジタリアンに由来。菜食主義者に結び付けがちだが、「生命力のあふれる人」の意味もあるという。関口さんは、その「生命力」に着目した。

  「人の体は食べ物で作られている。悪いものを摂り過ぎないで、できるだけいいものに切り替えよう」

  美・スイーツの製造販売のほか、食を見直す啓発活動にも積極的。料理教室や出張講座も展開する。「生きてきた土台はそれぞれ違うので、考えの押し付けはしたくない」。けれど、消費者も知識を持ち、自ら選択していく必要があると考える。

  目的地は、「みんなが同じテーブルを囲んで、笑って食事ができること」。それは、外食も同様。「飲食店さんにも呼びかけながら、みんなで楽しい食体験ができるようになれば」と話す。

  飲食店の輪は徐々に広がりつつある。VILLA各店と四季館彩冬では、関口さんが考案したメニューを口にできる。

  選べることは、どんなに幸せなことなのか―。実体験を今、行動に移している。

  美・スイーツは、インターネットでの完全予約販売。販売中の商品は、ベリーチーズタルト(12a1800円〜)、期間限定でリンゴとクルミのタルト(同)、ドライフルーツ各種(50c600円)、おつまみナッツ各種(70c400円〜)など。注文は(http://rawvegetus.com/)で。問い合わせは、電話090―8254―6804まで。

 


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