盛岡タイムス Web News 2013年  4月 29日 (月)

       

■  出荷解禁、安全PR 生産者らがイベント 盛岡市の露地栽培シイタケ きょうまでクロステラス

 

     
  出荷制限が解除された露地栽培原木シイタケを販売する生産者  
  出荷制限が解除された露地栽培原木シイタケを販売する生産者
 

 福島第一原発事故の影響で国からの制限を受けていた盛岡市の露地栽培原木シイタケの出荷が8日付で解除された。原木シイタケの出荷制限が解除されたのは盛岡市が全国初。盛岡広域振興局管内の原木シイタケ生産者や出荷団体らで構成する盛岡地方しいたけ生産振興協議会(立花正会長)は28、29日、盛岡市大通のクロステラス盛岡でPRイベント「甦れ!いわての原木しいたけ」を開催。風評被害の払拭とともに、安全な原木シイタケの購入を消費者に呼び掛けている。

  会場では盛岡地区で生産された原木シイタケの試食・販売、ほだ木の展示、乾燥シイタケの詰め放題などが行われた。露地栽培の原木シイタケは桜が開花するこの時期が旬。盛岡地区の冷涼な気候はシイタケ生産に向いており、笠が開かずに丸く肉厚のものができる。

  昨年5月10日から約1年間、生産者にとって苦しい出荷制限を強いられた。それだけに安心安全な商品を消費者に手にとってもらえる機会はなによりもうれしい。消費者が訪れるたびに、販売する生産者にも自然と笑みがこぼれた。

  盛岡市の生産者、長岡秀夫さん(76)は「この1年間は苦労しました。最初は売られないということで、栽培をやる気が抜けてしまった。それでもほだ木の検査を県が熱心にやってくれて、春に売れるようになった。解除になり、あきらめ気味の生産者もみんなやる気が出ている」と話した。

  28日は生産者を激励するセレモニーも開催。谷藤裕明盛岡市長は「いまだに県内13市町で出荷ができない状況。出荷制限を受けていない市町村や品目についても風評被害があり、県全体で市場価格の下落が続く。県全域が早期に出荷制限解除になることを祈念したい。消費者にはぜひ、このおいしいシイタケを賞味いただき、盛岡地方、ひいては岩手県の消費拡大を応援してほしい」とあいさつ。関係者とともに焼きシイタケで乾杯した。

  今回の出荷制限解除は県が策定する栽培管理の実施、全戸の出荷前検査、産地・栽培方法等の表示など、より安全な原木シイタケを生産・流通することが条件。立花会長は「盛岡の生産者の解除に向けての努力が実ったものと思う。生産者が本当に作りたいという気持ちがきょうにつながった。国の決めたガイドラインをきちんと守り、安全で風味のあるおいしいシイタケを作り、消費者に届けたい」と話した。


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