盛岡タイムス Web News 2013年  5月 30日 (木)

       

■  盛岡市が整備 山賀橋が開通 山岸と河南の交通利便向上 雨の中、市民渡り初め

     
  山賀橋の開通式典で行われたテープカット(29日午前11時ごろ、中津川左岸の加賀野4丁目方面から撮影)  
  山賀橋の開通式典で行われたテープカット(29日午前11時ごろ、中津川左岸の加賀野4丁目方面から撮影)
 


  盛岡市が整備する山賀橋を含む中ノ橋通山岸線V工区は29日午後2時、開通した。国道4号をはさんで河南―山岸地区を結び、市中央公民館前交差点の混雑緩和、両地区間の交通アクセス向上が期待される。開通に先立ち同日午前、地元町内会などで組織する山賀橋開通記念祝賀協賛会(豊村徹也会長)主催の記念式典が催され、地域住民が多数詰め掛け、渡り初めが行われた。地元郷土芸能や児童園児の発表もあり、地域を挙げて開通を祝った。

  山賀橋は1934(昭和9)年に開通してから、70年以上が経過し老朽化。交通量の増加に対して車道が幅員5bで車両のすれ違いが困難な狭あい路だった。歩道は片側で2・5bだった。

  このため、都市計画道路中ノ橋通山岸線V工区の整備とともに2011年2月に旧橋を解体し、架け替え工事に着手。V工区は延長226b、うち橋が76・2b。道路、橋ともに2車線路で幅員が16〜17b、うち両側に配置される歩道が片側3・5b。総事業費は約17億円。

  橋は強度を保ったまま通常より薄い構造になっており、周辺の地形の変更を極力抑えた。設計会社によると、県内では国事業で久慈地域に1件あるほか採用例がない。幅員は旧橋の2倍以上となる。

  旧橋の解体に伴い、下流に歩行者用仮橋を設けて新橋に着工した。昨年10月に山岸側の道路に着工。開通後は仮橋、工事用仮桟橋などを撤去。山岸側の取り付け道路を整備して事業完了する。

  記念式典は同市加賀野4丁目地内の中津川左岸で行われた。主催者、招待者ら約50人が出席し、小雨の中で開通を待ちわびた地域住民も両岸に多数詰め掛けた。

  谷藤裕明市長は式辞で「山岸から国道4号を経て河南方面に連絡するネットワークが形成された。混雑著しい東大橋交差点の緩和に寄与し、両地区の交流が盛んになり、発展につながると期待する。末永く親しまれる橋となるよう願う」とあいさつした。

     
  両岸の親柱に設置されたカジカのモニュメント  
 
両岸の親柱に設置されたカジカのモニュメント
 


  豊村会長は「旧橋解体直後に3・11があり、非常に厳しい建設環境の中、若干予定よりも遅れたが立派な橋ができた。両地区は新たな時代を迎える。一方、加賀野側の新たな交通規制への戸惑い、山岸側は狭あいなのに幅員の広い道路が接続になる。今後一層、都市計画道路の整備が期待される」と、整備促進を求めた。

  谷藤市長、豊村会長、高橋公浩岩手河川国道事務所長ら7人がテープカット。町内会や地権者、施工業者ら10人がくす玉を開くと、渡り初めが行われた。

  山岸2丁目の阿部幸宏さんは父親の幸雄さん、娘の眞壁千尋さんら家族6人で3世代の渡り初め。地域住民の先頭を切った。阿部さんは「よく使ってきた橋。完成して便利になる」と、喜んでいた。

  親柱には地元から寄贈されたカジカ、さんさ太鼓のモニュメントが両岸の上流と下流に計4基設置され、除幕式も行われた。山岸保育園と加賀野保育園の園児、山岸小児童、山岸さんさ踊り保存会、山岸獅子踊による演技、演舞も披露され、開通を祝った。
 


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