盛岡タイムス Web News 2013年  8月  19日 (月)

       

■  〈幸遊記〉137 増田玄洋の全国ジャズ喫茶行脚 照井顕


 「ギター弾きの恋」という映画(ウディ・アレン監督・1999年・アメリカ)を観てジャズに興味を持ち、そのサントラ盤CDを買って聴き、その中の「オール・オブ・ミー」が好きになった。そのことから同曲が入った「ジミー・スコット」の東京ライブ盤CDを買い求めたら、曲のイントロ(前奏)でのサックスとピアノに衝撃を受けてしまった。それが始まりでした。と増田玄洋(げんよう)さん(29)。

  地元神戸の店「JB-5」へ行ったら「昔はジャズ批評社から出た“ジャズ日本列島”という本を持って、若者達がよく全国ジャズ喫茶巡りをしたもの」と聞かされ「自分も30才までに納得できることをしたい!」と、ジャズ喫茶全盛時代の1960〜70年から数十年経た現在、そのジャズ店の有り方を見聞して見よう!と思い立ち、2011年12月から、会社の休日を利用しての全国行脚。すでに38都道府県250店以上の店を訪ね歩いて来たと彼。

  今回は神戸の店で知り合った先輩の佐藤裕志さん(32)と一緒に、北海道を車で6日間27店を回って来た帰りだと言う。開運橋のジョニー新店舗の様子や、僕達が元気にしているかを見届けに再来してくれた様子で、ついつい朝方まで話が弾んだ。

  聞けば「やめようかと考えている店もたくさんあって、でも本当にジャズが好きだから頑張ってやっている。そのことに、意気を感じて応援する人、支え続ける人がどの位、その街に居るか居ないかの違いだけ。店主はある意味、皆変人。ガンコでおこりっぽく、そのくせ優しい。その人間的な魅力にひかれる。店(主人)はファンの代表。ジャズを発信するヒーローだと思う」と、キッパリ!

  増田玄洋1984(昭和59)年3月4日、神戸生まれ。父は弘前出身。祖父は漢方薬の大家だった元養(げんよう)氏だったことから“ゲン”を担いで付けられた名前。兵庫県の工業高校を卒業して、JR西日本の保線会社に勤めながらの、ジャズ喫茶見聞。「今、ジャズの店は夢を持つのが難しい時代。だからこそ“あこがれ”があり、それが大事なのだ」と。自分の「夢」の実現に向ってジャズロードをひた走っている。
  (カフェジャズ開運橋ジョニー店主)


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