盛岡タイムス Web News 2013年  12月 19日 (木)

       

■  医大移転に広域連携 盛岡市町村懇談会 救急医療部会立ち上げへ 年度内計画策定へ


 岩手医科大学附属病院の矢巾町移転後の盛岡保健医療圏域における救急医療を検討するため、盛岡広域市町村長懇談会(会長・谷藤裕明市長)は救急医療部会を設置する。同病院が2018年度に内丸地区へ開設予定の仮称内丸メディカルセンターの構想が示された段階で、同部会を設置。調査・検討を行い、行政として広域圏の救急医療体制整備の方向性を打ち出していく。

  13年度の二次救急病院の患者受け入れ状況で見ると、同病院は入院の必要がなく外来で対処可能な比較的軽症患者に対応する一次(外来)の約4割、2万2千人を受け入れている。19年度に矢巾町に開設後は、一次のほか、入院治療や手術を必要とする重症救急患者に対応する二次、一刻を争う重篤な救急患者に対応する三次の各救急医療機能がすべて新病院に移転される。

  移転後は、これまで同病院を受診していた救急患者が、二次(入院)の約5割を受け入れる県立中央病院など他の救急医療機関に集中することが想定される。盛岡保健医療圏域の二次救急医療体制を維持するため、圏域全体の一次救急医療の体制強化が必要となる。

  岩手医科大学附属病院では、現在の循環器医療センターと歯学部エリアを利用して50床を有する高機能・高規格の外来診療を中心とした仮称内丸メディカルセンターを開設し、一次、二次救急医療機能を持たせることを検討。同センターでは、同病院、盛岡市医師会、盛岡医療圏の医師などが協力して在宅当番医制、盛岡市夜間急患診療所などと同等の夜間休日の一次・二次救急対応に当たることも検討されている。

  今後設置される同部会は、盛岡広域市町村長懇談会と事務検討会議の下部組織として位置付けられる。広域8市町村の保健福祉担当者が同病院の移転スケジュールに合わせて、移転に伴う盛岡保健医療圏域における救急医療の課題について調査・検討し、行政としての救急医療体制整備の方向性を示す。

  同懇談会の冒頭、谷藤会長は「盛岡広域は県内では比較的医療機関に恵まれているが、小児科医師の不足など、医療現場においてさまざまな課題がある。このような中、県内医療の中核を担っている岩手医大附属病院の矢巾町移転が予定され、救急医療の体制が大きく変わるものと認識する。盛岡保健医療圏域における救急医療の現状と課題について意見交換し、救急医療への理解を深め、共通認識を持ちながら課題に当たっていきたい」と話した。


本ページ掲載内容の無断転載を禁じます
ホームページに関するお問い合わせ、取材に関する情報は
E-Mail:hensyuu@morioka-times.com
盛岡タイムス宛てにお願いします