盛岡タイムス Web News 2013年  12月  23日 (月)

       

■ 〈幸遊記〉154 照井顕 藤原章雄の実音・落花生

 「FUSIE/Midi・World」という私家版CDを僕に差し出し「私が作った音楽です。聴いてみてくれませんか」と言ったのは、藤原章雄さん。昔お世話になった新聞記者の藤原正教さん(現・戯曲、演出家)の弟だった。あれは2001年6月9日のこと。聴いてみたらなかなかに良かったので、後日、当時僕が担当していたFM岩手のジャズ番組で使わせてもらうことにした。

  ところが、僕は盛岡に店を出したばかりで、忙し振り?をし、そのCDをしまったまま、すっかり忘れてしまっていた。彼もFMにいつ流れるか心待ちにしていたハズだったが、2年近くたったある日、今度は「Mix・Nuts」というアルバムや、兄の芝居の音楽作曲集など彼の作品集を持参したり送ってくれたりもした。

  そのCDから、「キウイ」「レディ」「ゴンパパ」のオリジナル3曲をFMで放送したのは2004年7月20日の夜のことだった。ピーナッツ藤原(章雄)のドラムスを中心にマカデミア千葉(sax)、ピスタチオ岩井(1st・g)、ジャイアントコーン佐藤(2nd・g)、カシューナッツ工藤(key)、アーモンド近藤(b)という全員ビールのつまみ的ナッツ名を冠したバンドで、バラエティーに富みハードなのに楽しいオリジナルサウンドは、無二の存在でジョニーにも何度も出演。

  その後、発展的にバンドを解散し新たに「ジャフロサンボ」を結成し、盛岡大通「ビッグストリート・ジャズ・フェスティバル」に出演、大喝采(かっさい)を受けた。演奏は、ジャズ、アフロ、サルサ、ボサノバをミックスした藤原さんの理想のサウンドで、聴衆の体も動いた。

  藤原章雄さん(55)は昭和33年10月22日盛岡に生まれ、下橋中学校から盛岡四高、亜細亜大学経済学部へと進んだのだが、四高時代に「鬼瓦」というオリジナル・ロックバンドを組んでいたことから上京し、プロになろうと全員で同大学へ入学。学園祭などで演奏。デモテープを作ってはコンテストに何度も応募したが、ザンネンデシタが続きプロをあきらめ、ヤクルトに入社、現在に至る!。なのだが、自分の子に「実音(みおん)」と名付けたほどの音楽好き。店に来て飲めば、時折、「俺ジョニーが好きなんだ!」と男泣きもする。
(カフェジャズ開運橋ジョニー店主) 

 


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