盛岡タイムス Web News 2013年  12月  25日 (水)

       

■  国体に向け選手の就職支援 県強化委員会 初の企業ガイダンス


     
   国体に向け初めて開催された強化選手対象のいわてアスリート就職マッチング  
   国体に向け初めて開催された強化選手対象のいわてアスリート就職マッチング
 

 2016年に本県で開催される希望郷いわて国体で活躍が期待されるアスリートを対象にしたいわてアスリート就職マッチング2015(第71回国民体育大会強化委員会県社会人スポーツ支援協議会主催)が24日、盛岡市盛岡駅西通のアイーナで初開催された。アスリートの就職を支援することで、本県への定着を図り、競技活動の継続や競技力の向上へつなげることが狙い。15年3月卒業予定の大学生や短大生、専門学校生、15年3月時点で既卒3年以内の国体強化選手は約70人おり、選手強化には競技に理解のある企業と選手のマッチングが重要な要素となっている。

  国体への選手強化に向けて、他県では公務員として選手を多数採用している例もある。本県でも県教委や公式種目の開催地市町村で特別選考を実施。盛岡市は今春に4人を採用しているほか、北上市も来春2人の採用を予定するなど一定の採用はある。一方、本県は東日本大震災津波からの復興のために県外から多くの職員の派遣を受けており、選手の公務員採用を増やして国体に投入できる状況ではない。

  民間企業側も社会情勢の変化などから、選手の大会参加のために休日の勤務シフトを変えたり、残業を軽減させる配慮はあるものの、実業団として雇用し競技だけに専念できる体制ではなく、他の従業員と同じ勤務時間、休日でなければ受け入れが厳しくなってきている。

  強化選手の場合、大学4年次まで数多くの大会に出場するため競技を続ける選手が多く、就職活動までなかなか手が回らない状況もある。今年3月に経済界のトップを委員として同委員会内に設立された県社会人スポーツ支援協議会(谷村邦久会長)では、仕事に対する姿勢が粘り強く、明るく元気があるスポーツ選手を積極的に採用したいと考える民間企業とのマッチングを図る。今回の就職マッチングもこうした取り組みの一つで、今後は年2回の開催を見込む。

  同日の企業ガイダンスには、大学3年生と既卒3年以内の強化選手36人が参加。金融、情報サービス、建設、自動車販売、飲料製造などさまざまな職種の18社のブースで各20分間、企業の求める人材や業務内容などの話を聞いた。午前中のセミナーでは、同委員会から選手強化策や就職支援の方針の説明を受けたほか、ジョブカフェいわての佐藤育男さんを講師に「応募対策集中セミナー」と題して就活のこつを教わった。

  ハンドボールの強化選手の村田知紀さん(国士舘大3年)は金融関係への就職を望む。「今まで自分が頑張ってきたスポーツを売りにできるので、その点では他の人よりも有利だと考えるが、それだけで特別扱いされるとは思っていない。他の人と同じように努力し、さらに自分が売りにできるものを武器にしていきたい。自分は就職説明会自体が初めてだったので、これを機会にいろいろな職種を知り、自分にあったものを見つけたい」と話した。

  同委員会の星野俊一総務課長は「採用環境は改善しつつあるが、国体選手だから特別という環境ではない。企業も一人の戦力として人材を確保したいという背景がある。県としては、企業訪問や就職マッチングを通じて、どういう人材かを紹介していきたい」と話した。

  第71回国民体育大会強化委員会では、強化選手の採用を希望する企業を募集している。問い合わせは同委員会事務局(電話648−8427)。


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