盛岡タイムス Web News 2014年  1月  6日 (月)

       

■  盛岡西バイパス 全線供用開始 人・物・文化の交流軸 期待される開発促進


     
   昨年12月21日に全線開通した盛岡西バイパス、大勢の市民が供用開始を祝った  
   昨年12月21日に全線開通した盛岡西バイパス、大勢の市民が供用開始を祝った
 

 盛岡市の都市圏西側の環状道路の一部として整備されてきた盛岡西バイパスが2013年12月21日に全線供用開始された。市内の国道4号、国道46号などの交通混雑緩和、交通安全の確保、沿線都市開発の支援、広域連携の促進、救急医療施設へのアクセス向上などを目的に、計画された同路線。盛南開発区域内の中心を貫く同路線は、各種事業を支援するとともに、人・物・文化の交流軸となり、全線供用によるさらなる区域内の開発促進が期待される。(泉山圭) 

  同路線は、国道4号に結節する国道46号のバイパスとして整備され、総延長は同市永井第1地割地内の主要地方道上米内湯沢線を起点に、同市上厨川前潟の国道46号に至る7・8`。盛岡南新都市開発事業(盛南開発)との調整や既決定の都市計画道路との重用を考慮し、1984年度に4・7`区間を先行して事業化。盛南開発の進捗(しんちょく)に対応し、02年度に事業延伸を実施。10年12月には盛岡南都市開発エリアの延長1`が新たに供用開始され、残る1・2`が13年12月に開通した。

  同路線の開通で、盛岡南インターチェンジからJR盛岡駅までの所要時間は、国道4号と国道106号を使用した従来は約30分だったものが、盛岡西バイパスの利用で21分短縮の9分になる。距離的にも10・8`から5・5`へ5・3`の短縮が図られ、最短ルートが確立される。

  市内西方向から流入する交通のうち、盛岡都市圏を通過する一部がバイパスへ分散し、盛岡市街地に流入する交通量が減少。主要渋滞ポイントの館坂交差点、明治橋南袂交差点、川久保交差点、三本柳交差点、その他渋滞ポイント南大橋北袂交差点の渋滞緩和が期待される。

  同路線の開通は、盛南地区の発展にもつながる。沿道には、イオンモール盛岡南、ヤマダ電機、スーパーセンタートライアル盛岡西バイパス店、アクロスプラザ盛南、ホーマックスーパーデポ盛南店、MORIOKA TSUTAYAなど、既に大規模商業施設の開店が相次ぎ、一定の効果は出ている。今後は、立地がさらに促進され、事業所数や従業員人口の増加による、さらなる新市街地の発展が期待される。

  市都市整備部の今野孝一盛岡南整備課長は「地域内の事業所も、盛岡の市民だけでなく、広域の方々を対象にした施設がたくさんある。北からのアクセスは比較的良かったが、南からが弱かった状況がある。特にも高速道路を使って利用されるような方々、矢巾町、紫波町、盛岡でも都南地区のような南部の方々にとっては非常に利便性は向上すると思う。地区内だけに限らず、駅方面、ひいては中心部も含めて活性化につながる」と話す。

  盛岡商工会議所都南地域運営協議会の高橋善躬会長も「本当に昭和45年からの声がようやく実現し、待ちに待った開通というのが大多数の声。盛南開発の目的は西回りバイパスの全線開通が大きな核を占めていた。もし、これがつながらなかったら中途半端な盛南開発事業で失敗の街づくりになっただろう」と開通を歓迎する。

  一方、「交通量の状況がめまぐるしく変わった。土日祝日は渋滞が続いている。これが早く落ち着いた状況に変わってほしい」と急激な交通量の変化を懸念。さらに、沿線への大型店の進出により「交通アクセスが向上する一方で、弱肉強食の商工業時代が着実に進んでいる。(旧)都南商工会員600人を超える人たちの心意気が時間とともに消える形に進んでいる感じが非常に気になる」と地域の商工業への影響も心配した。

  同路線の開通で国道4号についても交通量が一気に減ることはないが、沿道沿いの店舗への影響は考えられる。広い店舗面積やショールーム、駐車場の確保などを勘案し、実際に4号沿いから西バイパス周辺へ移転している販売店もある。

  市都市整備部は「現実問題では、人や車の通りが多い方が活気が出る。一方、車両が選択をしてどっちを通るかというのは今後のことで、それがどんな効果をもたらすのか、様子を見ないと分からない」という。


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