盛岡タイムス Web News 2014年  1月  19日 (日)

       

■ 高齢者向けビジネス(下) 独居世帯にも食の結 いわて生協 夕食配達サービス

     
  いわて生協本部で行われる配達用の弁当を積む作業  
  いわて生協本部で行われる配達用の弁当を積む作業
 

 いわて生協(飯塚明彦理事長)では昨年6月から、夕食配達サービスを開始した。以前から同生協組合員で1人暮らしの高齢者を中心に、夕食の宅配を望む声があり、その要望に応えた。

  当初、盛岡市内や滝沢市などから始めた。8月からは、北上市や一関市など県南地域まで拡張。今年は、紫波町や矢巾町などの地区でも同サービスを行う。

  同サービスは毎週、月曜から金曜まで5回、夕食弁当を配達するシステム。午後5時ころまでに届ける。容器は、次の日の配達時に回収。1日単位の利用だが、自動継続となる。代金支払いは月1回の口座引き落とし。

  同生協の神康成共同購入運営部課長(40)は「電話をもらえば、スタッフが必ず自宅を訪問し、サービスの説明をする。どのくらいの期間で申し込むのか、不在の時はどこに置くか、食べた容器はどこに置くかなど聞く。耳が遠かったり、体が不自由だったりする高齢者もいる。どんなお客かを知り、どのように配達するかなどを確認してから、顔の見えるサービスを開始する」と話す。

  配達する夕食は冷蔵弁当。「お弁当コース」(1食税込み540円)、「おかずコース」(同570円)。米は厳選した県産ひとめぼれ。おかずは、旬(しゅん)にこだわった食材。ブリの照り焼き、水菜のおかかあえ、アサリの佃煮、サツマイモのリンゴの甘煮など、家庭の味を目指した手作り弁当とおかず。

  高齢者対象のため、弁当1食を約500`i以下に抑えた。塩分は4c以下にし、塩分控えめをアピールしている。

  食材は、同生協の品質管理室で定期検査を実施。品質管理、衛生管理を徹底。毎日製造し、製造直後には、急速冷蔵している。製造は、北上市の給食会社に委託。同生協専属の管理栄養士を配置し、弁当の献立、栄養価、味なども含め、毎週、検討会議を重ねている。

  神課長は「弁当を配達したとき、利用者から食べた感想やニーズなどを聞いている。最初のうちは、味や種類に不満も出た。そのような不満も踏まえ、安全な食材を選びながら、飽きてこないような弁当づくりを行っている」と話す。

  同サービスを開始し、半年。10人のスタッフで対応。神課長は「70、80代が半数以上で男性がほとんど。毎日、午後1時ころに本部を出発し、午後5時ころまでに届ける。開始から徐々に浸透し、半年で約300食の夕食配達をしている。スタッフは毎日顔を合わせるので、必ず何か話をしてくるようにしている」と会話を重視している。

  神課長は「まずは1千食が目標。そうなれば、40人体制が必要。ちゃんとニーズを聞き、飽きない弁当を提供し続けたい」と話す。  (大森不二夫)


本ページ掲載内容の無断転載を禁じます
ホームページに関するお問い合わせ、取材に関する情報は
E-Mail:hensyuu@morioka-times.com
盛岡タイムス宛てにお願いします