盛岡タイムス Web News 2014年  1月  23日 (木)

       

■  2万4740`hの太陽光発電立地 雫石町沼返 スイス企業出資の新会社 来年10月完成目指す 東北最大級の規模


     
   立地調印したマルコ社長(左)と深谷町長。中央のパネルは立地イメージ  
   立地調印したマルコ社長(左)と深谷町長。中央のパネルは立地イメージ
 

 日本とスイスの企業が設立した新会社が、雫石町沼返地内の民有地約51fに大規模太陽光発電事業を展開することが22日決まった。発電出力は2万4740`hで、年間発電量は2500万`h時。同町全世帯を優に賄う7400世帯分に相当する。県内はもとより東北最大級、全国でも5本の指に入るメガソーラー計画となっている。2015年10月の完成を目指し、今夏にも着工予定。

  事業者は特別目的会社の雫石太陽光発電合同会社。ヨーロッパで発電事業実績のあるエトリオン・コーポレーション(本社・スイス、マルコ・アントニオ・ノースランド社長)と日立ハイテクノロジーズ(本社・東京都、久田眞佐男社長)がそれぞれ、85%、15%を出資し、同町に設立した。

  発電開始までの総事業費は約76億7千万円。太陽光パネルは、傾斜20度で9万7千枚を設置予定。発電期間は20年間で、固定買取制度によって全量を東北電力に売電する。町は、法人税など20年間で約10億円の税収を見込んでいる。

  同町へのメガソーラーの立地は、横浜市の窪倉建設(発電出力・約1メガh)に続く2件目。町内には太陽光や地熱発電、バイオマス熱利用などの再生可能エネルギー設備が21カ所に導入されており、「エネルギー永続地帯報告書2013」によると、12年3月末現在の同町の電力自給率は366・06%で県内1位、全国では18位となっている。

  同日は立地調印式が開かれ、深谷政光町長と合同会社の代表を務めるエトリオン社のマルコ社長が出席した。深谷町長は「単なる発電事業ではなく、子どもたちの環境学習にもつながる有効な事業。町内だけではなく広域的にも再生可能エネルギーの普及・促進につながっていくよう考えている」と話した。

  エトリオン社にとっては、日本で初の発電事業。適地を探していたが、土地の広さや日射量、送電線の条件や地域の理解が決め手となった。マルコ社長は「雫石とパートナーシップを結び、環境に配慮し、次世代を担う子どもたちの将来を考えて、良き我々の経験を生かして発電所を建設したい。雫石の将来、ひいては世界のために役立つものにしたい」と語った。

  建設予定地は、落葉果樹農業研究所跡地の町有地14fに隣接。町総合計画推進モデルプロジェクトでは、町有地の活用を課題としているが、今後、双方の土地を利用した環境事業が創出する可能性も考えられる。同社では、児童の施設見学や環境教育など、地域活性化への貢献も事業の一環としている。雇用でも、地域に貢献する考え。

 


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